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流山市議会でハラスメント研修が開催!~男女共同参画視点での講義が前段にある意味~

8月23日(火)ハラスメントの防止に関する議員のさらなる意識向上を図るため、オンラインでの「ハラスメント防止研修会」実施されました。私は濃厚接触者であったため参加できなかったのですが、流山市議会で、このようなテーマの勉強会が開催されたことは、大きな一歩だと思います。

開催の背景


全国議長会で議員のハラスメントビデオを作成されたこと、そもそも政治においては、強い想いや主張、意見対立をきかっけとして、ハラスメントに発展しやすいことから、森議長、菅野副議長で「何かしらハラスメント研修をやろう!」と相談されたことがきっかけだそうです。

そういえば、こんなこともありました・・。1期目の方がヘビーな経験は多かったですが・・

ビデオだけみるか?講師呼べないか?等、正副議長・議会事務局で半年間調整を行い、開催に至ったようです。多くの方にご尽力頂いたこと、心から感謝申し上げます。

メッセージは「政治にも多様性(女性)を!」

前段は男女共同参画についての基本的な講義がありました。
講師は政治学者 駒澤大学法学部 大山礼子教授(第32次地方制度調査会副会長、衆議院議員選挙区画定審議会委員等を歴任)。

ハラスメント研修なのに、男女共同参画の話がされた理由は、①政治参画する女性が少ない⇒その要因として②女性の方がハラスメントを受ける割合が多いという原因が考えられる。だから、その背景も共有しておく、ということなのだろうと思います。

①政治参画する女性が少ない
男女格差を図るジェンダーギャップ指数において日本は、世界146カ国中139位。とくに経済・政治分野の遅れが目立ちます。日本は女性にしっかり教育投資しているし、健康状態もいいのに、政治や経済への参画比率が少ないという、大変勿体ない状態であることが分かります。

ジェンダーギャップ指数(2022) 「こちら

②女性の政治参画を阻む要因を調査

政治分野で、ハラスメントを受ける割合に男女格差があるのは、データを見れば明らかです。

政治分野におけるハラスメント防止のための取組「こちら

 諸外国の国会議員に占める女性割合の推移についても紹介されました。うなぎ上りで羨ましいですね。ドイツやイギリス、韓国までもが不連続な増加を遂げているのは、国や政党でクオーター性(一定の比率で人数を割り当てる制度)を導入しているからですね。
 諸外国は事実に対して比較的制度を作り行動するのですが、日本人は「腹ら落ち感」を大切にして、データ(現実)に向き合わない方が多いです。「政治家たるもの〇〇すべき」が強すぎて、女性にとってチャレンジしやすい仕組みとは言えないので(私ですら感じる場合もある)、特別な属性の女性しか手をあげられない状況というのが実態でしょう。
「クォーター性」なども研究して、より多くの女性が手を上げられる環境整備をしていった方が良いと思います。

諸外国の国会議員に占める女性割合の推移「こちら

かくいう私も・・こんなハラスメント経験をしました。

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