記憶力を高めるコツは復習のタイミング #おすすめのモノ・コト

先日まで久々に試験勉強をしていました。
試験範囲が広く、とにかく覚えることが多かったのですが、私は理解していないと覚えられないタイプだと思っていたので試験問題集を参考にひたすら調べるということをしていたらあっという間に時間が過ぎ、気づけば試験まで1週間を切っていました。
「このままでは間に合わない」と真っ青になって焦りました。完全に理解できていれば無理に覚えようとしなくても自然に頭に入ってくるのですが、試験はそれまで待ってくれません。

試験のために効率よく暗記するにはどうすればよいかを真剣に考えていたとき、ふと以前に買った記憶について書かれた本を思い出し、本棚から引っ張り出しました。


この本は速読の「フォトリーディング」とノート術の「マインドマップ」を学んだころに買ったのですが、本棚の奥に置いたまますっかり忘れ去っていました。今回は切羽詰まっていたため、この本の中の記憶についてだけかいつまんで読み、試験勉強に応用しました。

ポイントは復習するタイミング。「記憶力が落ちはじめる直前に復習する」ことです。

この本によると、記憶力が短期間に上昇したあとにやってくる下降は「がっかりする」くらい急速なもので、なんと1時間の学習のあと24時間のうちに、情報の80%が失われます。この記憶の減少を抑えるためには適切なマインドマップの作成と復習の技術が必要だとしています。

今回はマインドマップは使わず、復習の技術面だけを参考にしました。この本は、「記憶力が落ちはじめる直前に復習」しなければならないとしています。
たとえば1時間学習したあとで1回目の復習は10分後、これによってほぼ1日は記憶力が高く保たれ、1日後に2回目の復習をすることで記憶力はその後1週間ほど維持され、さらに1週間後に復習を行い、そして1ヶ月後にもう一度復習することで、知識が長期記憶に保存されるそうです。
1回目の復習が10分後であることにも意味があり、学習をした後に新しく入った情報を統合するために数分の時間が必要なためだそうです。

他でも記憶の定着については語られていますし、普段からコツコツ勉強する習慣があった人にとっては当たり前のことかもしれませんが、試験直前になって時間の許す限りノートまとめをするタイプの勉強をしてきた私には、大きな気づきを与えてくれました。
今回の試験は範囲が広く、ひとつの科目の試験問題を「一通り覚えた!」と思っても、他の科目に時間を取られて数日後に前に勉強した科目の問題を再び解くとすっかり抜け落ちていて愕然とするということが何度かあり、かなりショックを受けていました。
それが復習タイミングを意識し、復習に重点を置くだけで記憶がちゃんと定着するのです。こんな簡単なことで記憶量が大幅に増え、本当にびっくりしました。もちろん理解することは大切ですが、試験対策としてはこんなことでよかったのかと衝撃を受けました。学生のときに知っていればよかったなと思います。
この本では、語呂合わせやイメージを使った記憶法についても説明しており、このあたりも時間があれば活用してみたかったと思いました。

そういえばすっかり忘れていましたが、以前に全国通訳案内士の試験を受けた際、日本史をフォトリーディングとマインドマップを応用して覚えたことがありました。問題集や教科書を何度も何度もページをめくって馴染みを作ることと、眺める・解くことを、何度も繰り返し、7割くらい頭に入ったくらい頭に入ったところでマインドマップに書き出すというものです。初めからマインドマップに書き出すと頭には入りますが時間がかかるので、最後のツメとして行います。
今回もこの方法で勉強してもよかったなと後になって思いました。

暗記における復習のタイミングの重要性に気づかせてくれた一冊です。

私は第3版を持っていますが、第4版はよりわかりやすくなっているそうです。

試験勉強を通じて暗記のコツがわかったので、この勢いに乗って英単語を覚えることにしました。試行錯誤しながらベストな方法を見つけたいと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?