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日本料理×薬膳

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学校で学んだ日本料理の知識をもとに、思考を薬膳に広げ、毎日の生活に取り入れるコツなどを紹介しています。いろんな視点から料理や食材を見ていきます。
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記事一覧

日本人なら地味においしい ほうじ茶の茶粥 #日本料理×薬膳

ほうじ茶を使ったお粥。決して派手ではないけれど日本人ならほっとするお料理です。疲れたときなど身体が弱っているときはシンプルなお粥がおいしく感じます。 【作り方】① 米は洗い、ザルに上げて30分おく。 ② ほうじ茶は空鍋で軽く煎ってからお茶パックに入れる。 ③塩昆布は千切りにする。 ④ ①の米と②のほうじ茶、水を入れて蓋をし、強火にかける。沸騰したら蓋をずらし、表面がおどるくらいの弱火にする。3分たったらお茶パックを取り出し、水分が2/3量くらいになるまで弱火のままゆっくりと

寒くなり始めにほっこり♡けんちん汁はいかがですか? #日本料理×薬膳

季節の変わり目で冷え込み始める秋、あたたかいけんちん汁はいかがですか。野菜もたっぷりとれますし、葛でとろみをつけるので体もほっこり温まります。 【作り方】<材料 5人分> 木綿豆腐 1丁 大根 120g 人参 30g 生椎茸 3枚 こんにゃく 1/6丁 青葱 1/2束 土生姜 15g 胡麻油 15g  塩 適量 サラダ油 適量 【吸地】 一番出し 850ml 酒 20g 塩 小さじ1/2 薄口醤油 20 水溶き葛粉 適量 ① 木綿豆腐はしっかり水切りしたあと、手であらく崩

春の代表「筍」の煮物でからだすっきりデトックス #日本料理×薬膳

家庭ではハードルが高いと思われがちな筍。この春は筍の下処理のポイントをしっかり押さえて、おいしい筍料理をぜひ楽しんでくださいね。 【作り方】 <材料> 筍 1本 米ぬか 水の量の3〜4割 鷹の爪 1本 【煮汁】 一番だし 600ml 味噌 50ml 塩 小さじ1/4 薄口しょうゆ 25ml 削り鰹 20ml ① 筍は穂先を斜めに切り落とし、切り口から縦に皮だけに切り込みを入れる。 ② 鍋にたっぷりの水と筍、米ぬか適量とたかの爪1本を入れ、落し蓋をして火にかける。沸騰するま

効能たっぷりの大根を2つの食感で楽しむ 焼き目大根 #日本料理×薬膳

素朴な大根の甘みを感じられる焼き目大根とたれのうま味を含んだ大根おろし、2つの食感と味わいを楽しめます。あっさりヘルシーな一品です。 【作り方】 <材料 5人分> 大根 3/4本 豚ばら肉(薄切り) 100g 舞茸 60g 青葱 1/2束 胡麻油(焙煎) 15ml サラダ油 15ml 塩 適量 【たれ】 煮酒 30ml 濃口醤油 30ml ① 大根は葉を落とし、真ん中の形の良い部分は皮をむき、1cm厚さの半月切りにして隠し包丁を入れる。残りの大根は皮付きのまますりおろす。

体も心も弱ってくる夏、かわいい見た目でいい仕事します トマト生姜酢 #日本料理×薬膳

やさしい酸味でさっぱりのプティトマトの生姜酢漬け。まるくて赤いかわいいトマトが夏の暑さで疲れた体と心をいたわってくれます。 ① プティトマトはヘタを切り落とし湯むきし、水気をとる。 ② 土生姜は2cm長さの針生姜にする。 ③ 鍋に生姜酢の分量の水、砂糖、塩を入れて火にかける。ひと煮立ちしたらボウルに移し、急冷する。米酢とりんご酢、②の針生姜を加える。 ④ ③の生姜酢に①のプティトマトを加えて冷蔵庫で半日ほどよく冷やし、器に盛り付ける。柚子の皮をおろし金ですりおろし、プティト

夏の暑い日の火照りを取る 焼き茄子 叩きオクラがけ #日本料理×薬膳

火照った体の熱を取ってくれる暑い夏にぴったりの料理です。おいしいのはもちろん、夏バテで食欲がなくても食べやすいのでぜひ作ってみてくださいね。 【作り方】 ① 旨だしと漬け地を作る。それぞれの鍋にだし汁を入れて火にかける。調味料を加えてひと煮立ちさせる。よく冷やす。 ② 茄子はがくをそうじし、金箸で花付きの部分を刺し、穴をあける。焼き網にのせ、強火で焼く。焼き上がればさっと水にくぐらせて皮をむき、箸で4等分に裂く。①の漬け地を1/3量とって15分程つけ(仮漬け)、残りの漬け地

魚のあらで贅沢だし 鱸(すずき)の潮汁

上品なやさしく染み入るおいしさです!おいしくて汁だけで何杯もおかわりしてしまいました。材料は鱸や鯛以外でも。潮汁ほんとすばらしい。 【作り方】① 青瓜は皮をむいて種を取り除き、7〜8mmの半月切りにする。塩茹でして水に落とす。水気をとる。 ② 白葱は縦に切り込みを入れて芯を除き、4cm長さに切る。広げて重ね、繊維に沿って細く切り、水にさらして水気をとる。 ③ 土生姜は針生姜にする。 ④ 鱸の頭は梨割り*にして切り分け、かまとともにボウルに入れ、振り塩をして約1時間30分おく

定番料理に薬膳アレンジを 肉じゃが

材料も揃えやすく、作り方も簡単な家庭料理の定番。誰にでも作れてしまう料理だからこそ、きちんと基礎を押さえておいしくいただきたいですね。 【作り方】 ① 牛肉は3cm幅に切る ② じゃが芋は皮をむいて6〜8等分に切る。水につけでんぷんを洗い流し、水気をとる。 ③ 人参は皮をむいて、じゃが芋と同じ大きさの乱切りにする。 ④ 玉ねぎは皮をむいて、くし形に切る。 ⑤ 絹さやは筋をとり、塩茹でして水に落とし、水気を切り、半分に切る。 ⑥ 鍋を火にかけてサラダ油を入れ、①を入れて肉の色

意外とカンタン強火で一気に仕上げる絶品料理 鯛あら煮

ハードルが高そうに感じますが、やってみたら意外に簡単でおいしい!初めての壁さえ乗り越えられたら、ふと作りたくなる定番料理になるかも☆ 【作り方】 ① 鯛の頭は梨割りにし、適当な大きなに切る。かまの部分はひれ先を切りそろえる。中骨はひれを切り落とし、4〜5つに切る。 ② ①と腹骨をボウルに入れて落し蓋をする。熱湯に差し水をして80〜90℃程度にし、落とし蓋の上からたっぷり注ぎ、箸でゆっくりかき混ぜる。あらの表面が白くなったら水に落としてうろこと血の固まりをとり除き、水分をとる

春の訪れを感じる 桜海老ご飯

桜海老の香ばしい香り、ピンクと緑の春の色合い、揚げた桜えびとだしを含んだ蕗の食感。主張しすぎない素朴なおいしさで食べ出したらパクパクと止まりません。 【作り方】 ① 米を水で洗い、ざるに上げ、さらしをかぶせて30分置く。 ② 桜海老は170℃の揚げ油で30秒揚げ、乾いたザルに上げる。 ③ 蕗は鍋に入る長さに切りそろえ、塩をまぶして板ずりし、5分ほどおく。そのまま塩を加えた熱湯に入れ、落し蓋をしてゆで、水に落とし冷ます。両端から筋を引いて取り除く。太いものは4〜6つ割りにして

ふわふわしあわせ フルーツゼリー寄せ サバイヨンソース

しっかり大きめの果物とふわふわしたサバイヨンソースの相性がぴったり。「わあ、ふわふわしておいしい」と思わず笑みが浮かびます。 【作り方】 ① 苺は葉を切り、縦半分に切る。 ② オレンジ、グレープフルーツは両端を切り落とし、皮をむいて薄皮の内側に沿って包丁を入れ、1房ずつ果肉を取り出し、半分に切る ③ パパイヤは両端を少し切り落として縦8等分に切り、皮と果肉の間に包丁を入れて果肉をはずし、1.5cm幅に切る。 ④ 黒豆蜜煮は出来上がったものを使用する。 ⑤ シロップを作る。鍋

これぞプロの技! 色も食感もこだわり赤飯

へー、赤飯ってこんなに手間をかけて作っていたの!?こんな技があったの!?と驚いた一品です。ここまでこだわって作れたらかっこいい! 【作り方】 ① 小豆は水でよく洗って鍋に入れ、たっぷりの水とともに強火にかける、かるく踊るくらいの火加減にし、ゆで汁が色づいたら小豆をざるに上げ、ゆで汁を捨てる。(渋切り) ② 鍋に水気をきった小豆を入れ、10倍量の水を加えて落し蓋をし、強火にかける。沸騰したら軽くおどるくらいの火加減にして、小豆の皮が破れないようにしてゆでる。指で簡単につぶれる