見出し画像

毎日は偶然と選択の連続

ゴールデンウィークのある日。
友人が、お昼過ぎに家にやってきて、私と夫と友人の3人で、空いたお腹を満たすためにとりあえず外に出た。あそこの中華もいいね、なんて話しながらぷらぷら歩いていると、目の前に、茶色く旗めくステーキの文字。
ここは、前から気になっていたステーキ屋だ。でも中は見えない。

選択1
一か八かステーキ屋に入るか、確実に美味しい馴染みの中華料理屋に入るか。

狭く古いエレベーターに乗ってステーキ屋へ。
遅いランチタイムの客に、慌ててコック帽を被るべらんめえ口調のマスター。黒毛和牛A5ランクを大袈裟に掲げる焼肉屋とは比べものにならないくらいすーっと口に、お腹に入っていく脂をもったお肉。最高。

お腹がいい感じ、天気もいい感じだったので、今日のなんとなくな目的地、銀座方向へと千鳥ヶ淵沿いを散歩することに。
ステーキ選択は大成功だったこともあってなんとも気持ちのいい散歩だったのだか、代官町のインターあたりでぽつりぽつりと雨。今日雨降るっていってたっけ?とか言ってる間に結構降ってきた。

選択2
タクシーに乗るか、雨宿りして待つか。

偶然にも大きな木の下に辿り着き、木の雨宿り効果は凄いな〜と感心していたら、夫がタクシーをつかまえてくれた。銀座に向かう雨の中のタクシーはなかなか気持ちよく、本降りになってきた雨に濡れなかった以上の楽しさがあった。

三越の前でタクシーを降りて、雨が止むのを待つが、まだかなり降っている。どこか店にはいろうかと見回すと、2軒隣くらいに傘を売っているお店が。(こういうお店って何屋さんっていうんだろう?)普段ビニール傘も出来れば買いたくないなと思っている派なんだけど、

選択3
傘屋さんに入るか、入らないか。

時間もあるしとにかく入ってみた。いい感じのおばちゃん3人とお手頃価格でシンプルな傘。たぶん細部までこだわり抜かれた逸品ってわけじゃないけど、普遍的で楽しくなるカラフル。大人3人が初めて傘を買ってもらう子どもみたいにはしゃいで色を選び購入。
レジでタグを切ってもらう頃には、おばちゃんの1人が「あら、ちょっと止んできたわよ」なんて笑って言ってたけど、もう、降ってたって降ってなくたってどっちでもいい気がした。実際、その店を出て5分くらいで雨は止んだ。

あえて選択せずに、あてもなくぷらぷら歩いて気づいたら日本橋の明治屋に。これもある意味、選択4だ。そら豆の入ったお野菜セットを買って帰り、早めの時間から野菜を焼いて、あつあつにオリーブオイルをかけてひたすら食べた。

なんか、今日は偶然に身を任せ、いい選択が重なった楽しい1日だったな思ったらもっと楽しくなって、昔はそういうの苦手だったなと思ってちょっと嬉しくなりながら、そら豆をつまんだ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?