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スカートとコートの裾の補い合う関係

仕事の用事で、飯田橋へ。東京メトロから飯田橋にはなるべく行きたくない。なぜなら、出口までの道のりがものすごく長いから。今日も周りの人はさておきスタスタ歩き、目指す出口に向かっていく。

エスカレーター、歩く、階段、歩く、階段、エスカレーター・・・

その時、エスカレーターが「ロングスカートやコートの裾が巻き込まれないようにご注意ください」と言った。その瞬間、なるほど!と思って嬉しくなった。

「ロングスカート」と「コートの裾」は互いにいろんなものを補い合っている。

「ロングスカート」だけだと、その注意は女性だけに向けられたものになってしまう。けれどそこに「コートの裾」が加わると、男性もその注意の対象に含まれるのだ。
さらに、「コートの裾」だけだと、秋冬限定の注意になってしまう。けれどそこに「ロングスカート」が加わると、季節限定感が薄れ、春も夏もその注意する期間に含まれる気がする。

うーん、よく考えられた注意喚起。この言葉を考えるのに、あれ?これじゃだめだ、じゃあこれはどうだ?と頭をひねった人たちがいたのかもしれないと思うと、素っ気なく繰り返される録音の注意喚起もなんかいいなと思った。




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