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【静岡】信長公・家康公もまわった、いろいろな富士山について

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。

静岡といえば、富士山。
富士山に関するアイテムをつくりたい・・と思い続けて、この度「富士山柄の手ぬぐい」をつくりました。

富士山に関する、詳しいまとめサイトは非常に多く存在するので、、ここでは簡単に富士山の見え方についてまとめたいと思います。


【見る角度で違う富士山】

皆さんは「富士山」と聞いて、どんな形や景色を思い描くでしょうか。

住んでいる地域から見える富士山、印象的な風景や写真・・・。
皆さんが思い描く富士山は、それぞれ実はちょっと違うなんてことがあります。
※その日の天候や時間帯により、見える富士山は異なります。

①静岡方面

清水港からの富士山

この写真は、静岡市清水区から撮影した富士山。
右端にちょこっと飛び出ているのが「宝永山」。
宝永年間に噴火した火口のことです。
静岡方面の方は、
・富士山の雪が細かくギザギザしており
・宝永山が右側に見える
ことをポイントにすることが多いように思います。

②山梨方面

上の写真とは別の日に撮影した山梨側の富士山。
正面すこし右に見える大きな谷が印象的な形をしています。
(後述しますが、吉田大沢という谷。)

また、白く雪が見える部分が静岡側よりも多いのも特徴です。

千円札の絵柄に採用されている富士山も山梨方面の富士山です。
上の写真は、本栖湖という富士山の裾野にある湖から撮影されたものです。

③富士宮方面

下に見える白いところが白糸の滝です

観光名所、白糸の滝からの富士山。
静岡市内からも冬は富士山が見えるのですが、
実は「どこでもいつでも見える」わけではありせん。
富士宮に行くと、街を車で走っているときに見える富士山が、本当に大きく見えます!

④浮世絵のような富士山

静岡市内から富士山を見ると・・・
おおよその方角として、富士山は北側。
一方で海は南側にあります。

海越しに富士山を見る機会は、地元でも決して多いことではありません。

海があって、松原(手前に見える緑が、三保松原)があって・・・
そんな浮世絵のような構図の富士山は、三保松原沖から撮影したような構図。

この写真は船の上から撮影されたものなので、なかなか「普段から目にする富士山」ではありませんが、歌川広重の想像力のすごさを感じます。

【富士山の見え方】

①雪が上だけ見える理由

富士山を遠くから見ると、上の方にしか雪が無いように見えますが、
実は富士山には全体的に雪が降り積もっています。
では、なんで「上の方しか雪が見えない」のか??

その理由は・・
「富士山の黒く見えている部分は、木が生えているため、遠くからは降り積もった雪が見えていない」ため。

森林限界と呼ばれる「木が生えることができる標高や環境の限界」があるため、富士山も一定以上の標高から木(高木)が生えなくなります。
静岡側では、2400m前後です。

この森林限界。
山梨側に比べて、静岡側の方が少し高く、
そのため、山梨側に比べて、静岡側の富士山は木が生える標高が高くなっているため、「雪が少なく」見えます。

②富士山のギザギザ

富士山がギザギザして見えるのは、「谷があるため」です。
「富士山八百八沢」と言われており、実際に八百八はありませんが、それ程たくさんあるという意味なのです。

静岡側は、細かい谷が多く、そこに雪がたまると、ギザギザがより強調されて見えます。
イラストなどで、
富士山の白い部分がギザギザとしているのはこの「谷」を書いていることになります。


山梨側から見える、大きな谷は「吉田大沢」と呼ばれ、現在でも崩壊地が拡大しています。
静岡側は細かい谷が多いのに比べ、山梨側はこの「吉田大沢」が非常に印象的です。

③真冬の黒々とした富士山

静岡県から黒々した真冬の富士山を見て「あれ雪が溶けちゃった?」と思ったことありませんか?

雪が解けたのではなく、風で飛ばされてしまったのです。

静岡県側は季節風(西風)は当たる側です。富士山の表面はアイスバーン状態で雪が積もっても強風が吹くと飛んでしまいます。冬の太平洋側は元々、雨が少ないので富士山への降雪も少ないですね。

低気圧が太平洋側を通ると南岸低気圧と言って、静岡県も雨が降ります。当然富士山にも雪が降る。
その低気圧が北海道沖に進むと西高東低の気圧配置になり季節風が強くなります。その為、せっかく富士山に雪が積もっても雪は飛んでしまいます。

富士山の積雪量のピークは4月です。西高東低も緩み静岡でも雨の日が増えて標高の高い富士山は雪になります。フカフカの綿帽子をかぶった富士山を見るのは実は春なんですね。

最後に

今回記載した富士山以外にも
・御殿場方面から見た富士山
・牧之原などから茶畑ごしに見る富士山
・富士川から見る新幹線と富士山
など、見る角度により、印象が変わる富士山。

静岡や山梨方面にご旅行の際は、
是非いろいろな富士山を楽しんでみてください。

※2023/7/11追記

大河ドラマ「どうする家康」7/9放送で、対武田軍を制圧した信長公・家康公が山梨・静岡にて富士山巡りをしたと放送されていました。
ちょうど、
●白糸の滝
●三保の松原
●本栖湖
の富士山も紹介されていたので、ご興味がある方は、是非現地まで行かれても面白いかもしれません。

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