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『厚みの違うフライパン』でホットケーキを焼き比べてみたはなし

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。
今回はフッ素・テフロン加工フライパンの話。(以下、フライパンと記載します。)

【以前の記事で】

以前記載した、極厚ホットケーキの焼き方の記事にすごく反響をいただきました。
焼きムラ=熱のムラとして、フライパンを説明している記事です。

この時のポイントは
①フライパンの性能(厚みのあるもの)
②火加減(弱火でじっくり)

この2つがポイントでした。

【フライパンの性能】

フライパンは食材に熱を伝える道具。表面加工よりも「厚み」が重要です。「厚み」があるので「重さ」が出てきます。その意味では、重たいフライパンと言ってもいいかもしれません。

厚みのあるフライパンを上手に使えば、均一に熱を伝えることができます。結果的にお料理が上手に出来る可能性が上がります。

食材に均一に熱を伝えるということを可視化するために、今回のホットケーキを焼いて実験をしていきます。

①フライパンの比較

今回、家に卵焼き用のフライパンがあったので、それで検証します。
正確には大きさが異なりますが、家にあったフライパンでは一番サイズが近かったということで、ご了承ください。

②生地を入れて焼いていく

殆ど同量の生地を入れています。
最初は余熱なし(コールドスタート)。

最初の1分は中火(フライパンの底に火があたるかな?くらい)で、それからはずっと弱火にしています。
片面10分を目安に焼き加減を見ていきます。

火加減に関する注意事項は別noteで纏めています。

③焼き色チェック(軽い)

10分未経過ですが、ホットケーキのフチが固まっていそうでしたので、焼き色を見てみます。ここまで8分くらいが経過。

良さそうなのでひっくり返してみましょう。
この時、このターナーがとても便利です。

④焼き色チェック(重い)

今回は、焼き比べなので、火加減・時間はできるだけ一緒がいいかな??と思い、重たいフライパンの方もチェックしてみましょう。

⑤更に、反対側を焼く

弱火のままで10分を目安に火をかけていきます。

そして、タイミングをみて竹串でチェックをします。

⑥お皿にあげる

互いに火が通っていそうでしたので、お皿にうつしてみます。
↓これは軽いフライパンの方

↓これは重いフライパンの方

【焼き加減の比較】

以下、焼き加減の比較です。
(イメージしやすいかなと思い、厚みのあるフライパンを重いフライパン、厚いのないフライパンを軽いフライパンと記載しています。)

是非分かっていただきたいのは、
【重いフライパン、軽いフライパンそれぞれにメリットデメリットがある】ということです。

そして、軽いフライパンはコゲるということではなく、『熱ムラが出やすく、結果的にコゲることがありえる。』という言いかたになると思います。
厚みのある、重たいフライパンでも使い方を誤ればコゲることがあります。

では、半分に切ってみましょう。

熱の加わり方の違いなのか、厚みのあるフライパンの方がモッチリと焼けました。

【まとめ】

殆どのものにはメリットでデメリットがあると思います。
また、何と比較をするか、何を重要視するかで、メリット・デメリットが異なることがあり得ます。

その他の情報は以下のリンク先に纏めています。

一方で、多くの方とフライパンに関する話をするなかで
「フライパンを長持ちさせたい」という共通の想いがあると感じています。

どんなブランド、どんな性能差があっても、テフロン・フッ素樹脂加工フライパンは、高温で傷むことが分かっています。

特に熱のムラが出やすいフライパンは、高温になっていないかを注意しながらお使いいただけると幸いです。

一方で、厚みのある「いいフライパン」は、重かったり、高かったりしますが、調理中はメリットがあることを知っていただけると嬉しく思います。

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