【ご飯土鍋比較】「長谷園/かまどさん」と「かもしか道具店/ごはんの鍋」
三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。
書いたつもりになっていたのですが、実は土鍋比較をしていませんでした。
お店で良く聞かれる「ご飯土鍋って、、どれがいいですか??」というお問合せ。
よく比較をされる、"長谷園かまどさん"と、"かもしか道具店のごはんの鍋"について、実際に使いながら、記載をしてみます。
(※いずれもガス火専用の道具で、実験条件により結果が変わることがあります。)
結論
なにを重視するかにもよりますが、ポイントをお伝えすると。
長谷園、かまどさん
三重県の伊賀焼きです。
"かもしか道具店のごはんの鍋"に比べて・・
・火加減不要で吹きこぼれなし。
・当実験では、お米がもっちりめに炊き上がりました。
かもしか道具店、ごはんの鍋
三重県の萬古焼きです。
"長谷園かまどさん"に比べて・・
・(かまどさんと比較して)軽くて小さい。
・当実験では、お米はしゃっきりめに炊き上がりました。
これらを含め、個人的に気づいたポイントを記載します。
ポイント
ご飯土鍋は、自分で使ってみても、使っているお客様と話をしてみても、決して難しくはないと感じている方が多い印象です。
①火加減
"長谷園かまどさん"は火加減がありません。
・10分くらいで穴から勢いよく蒸気が噴き出したら、1分くらいして
・火をとめて20分蒸らします。
"かもしか道具店のごはんの鍋"は1度だけ火加減があります。
・10分くらいでフタのフチからプクプク泡がでます。
・火加減を弱火にして5分くらい加熱を続け、
・火を止めて20分蒸らします。
(火加減しないと、吹きこぼれます。)
②大きさ・重さ
以下の比較で分かるかと思いますが、"かもしか道具店のごはんの鍋"3合と、"長谷園かまどさん"2合は殆ど同じサイズ。
例えば3合で比較すると、かまどさんの方が大きくて・重たいです。
余談ですが
現在は、道具が重たい(厚みがある)だけで敬遠されてしまうことがありますが。
実は調理道具において、
重たいのはメリットも多いということを伝えておきたいです。
これは土鍋に限らず、鍋やフライパンなども同じです。
雪平鍋で、お湯を沸かす・野菜を湯がく程度であれば、軽いことはメリットそのものです。
一方で、”重い”ということは、蓄熱性が高く、特に煮炊きするような鍋であればメリットは沢山あります。(かまどさんに限らず)
サイズ選び
とはいえ、サイズ選びに大きさ・重さは影響を及ぼします。
かまどさんは、特に2合と3合の間に、重さの壁を感じる方が多い印象です。
一方で
"かもしか道具店のごはんの鍋"は、軽め。
落としブタもないので、より重量が抑えられている印象です。
洗ったりするときに部品が少ない方がいい!という方もいらっしゃいます。
(洗い物最優先の方への注意事項ですが。かもしか道具店のごはんの鍋は、コンロまわりが少し汚れることがあります。)
③お米の好み
これは炊くお米の種類や、火を消すタイミングにもよるのですが。
以前、スタッフさんと4人で食べ比べをしたときの感想は。
●"長谷園かまどさん"は、もっちり?
●"かもしか道具店ごはんの鍋"は、しっかりめ?
な食べ応えになりました。
④吹きこぼれ
"かもしか道具店のごはんの鍋"は、少し泡がはじけたところに跡が残りました。
これは時と場合によるのかもしれませんが、私はあまり気にしません。
(細かいレベルで言えば、ガス・IHに限らず、周りが全く汚れない鍋類はないと思っています。)
"長谷園かまどさん"は、吹きこぼれによる汚れは、当実験ではありませんでした。
内蓋と、ドーム型の蓋が汚れを防止しています。
その分、重たい傾向があるとも記載しました。
⑤多用途の扱い
土鍋は調湿性があるため、簡単なおひつ効果を持っています。
また、実は”長谷園のかまどさん”も”かもしか道具店のごはんの鍋”も電子レンジ利用OKです。
両方の土鍋は、ご飯以外にも、煮物などでもご利用できますが・・。
"長谷園のかまどさん"は、別売りのパーツを購入すると、蒸し物ができるようになるというポイントがあります。
共通点
念のため、共通点を記載しておきます。
(二つとも、目止めは必要です。)
当然ですが、二つとも焼き物で、落とせば割れます。
実は電子レンジにかけることもでき、
ちょっとした”おひつ”効果もあります。
(他メーカーさんのIH対応土鍋はレンジ不可だと思うのでご確認ください。)
土鍋である以上、濡れたまましまい込んでしまうとカビが発生するおそれがありますが、その反面、調湿性があります。
(調湿性の実験については、別途やってみたいと思っています。)
最後に
最終的には個人的な好みに勝るものは無いかと思います。
また、悩んだら実際に商品を見て、手にとってみると・・
自分の”好き”を、ご自身の手が教えてくれるかもしれません。
まずは、お近くのお取扱店まで実際に行って、説明を聞いてみてください。
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