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ライフステージでも変わる!ご飯土鍋のサイズを決めるときの『4つのポイント』
三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。
秋に限らず問い合わせが増える、土鍋。
やはり稼働率が一番高いのは、ご飯土鍋かなと思います。
色々なメーカーさんの土鍋が登場してしまうと、サイズ選びが複雑になるので、今回は長谷園さんの「かまどさん」での比較をします。
サイズ選び
購入が決まったあとでも最後まで悩むのが、サイズ選び。
店頭でお客様と話す内容を纏めてみました。
A.許容できる大きさ・重さ
↓こうやってみると3合は大きく見えます。
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サイズが大きくなれば、当然ですが重くなります。
土鍋そのものはしまいこむケースが少なく、殆ど出しっぱなしになると思いますが、それでも洗うときには重さを感じる方もいます。
これは個人差があるので、実際に持ってみるのが一番です。
慣れてしまえば大丈夫というお声を伺うことも多く・・実は重たいのは調理道具としてはメリットも多かったりはします。
B.ライフステージ
↓5合は最強のサイズ。これと比べると3合は可愛い感じがします。
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これもお客様と、よくよく話をする内容。
一番、土鍋の理想サイズが変わるケースだと、例えば以下のような話をすることが多いです。
①結婚したて→2合
②お子さんが食べ始める→3合
③複数のお子さんがMAXで食べる→5合
④お子さん独立→2~3合
⑤お孫さん登場→3~5合
⑥夫婦の二人だけで→2合
上記のように、理想のサイズが大きく変わることがあります。
これは、飯台(お寿司の酢飯をつくる、木の道具)などでも同じ問題が発生しますね。
炊飯器と違い、永く使える土鍋だからこそ、
どこのライフステージをメインで考えて購入するのか??は、ご自身で許容できる重さであるかを確かめながら選んでいただく必要があると思います。
C.炊き込みご飯、しますか?
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炊き込みご飯は、具材の分だけ中身のカサが増します。
例えば2合炊きを好む方であっても、炊き込みご飯をするのであれば、3合を選ぶ方もいらっしゃいます。
D.美味しさ?
興味深い項目ですが、4番目に書いてしまいました。
実は小さな土鍋よりも、3合くらい以上の土鍋の方が、美味しく炊ける。
と、言われることがあります。
それは、土鍋に火をかけてからの温度変化の問題。
・最初はゆっくり温度上昇
・途中から温度が一気にあがる
・最後まで温度が落ちない
というポイントが、小さい土鍋だとコントロールが難しいため。
いわゆる
「はじめチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いてもフタとるな。」
という、ご飯を炊くときの火加減と同じ話です。
(小さな土鍋でも、炊飯器で炊くご飯よりは美味しいと個人的には思います
。)
土鍋は、重たいのですが。
その重さが理由で、火の通りがゆっくり入ります。
そして、温度が高くなったら、高温を維持できる。
という特性があるので、ご飯を「勝手に」美味しく炊くことができます。
たとえば
●1合のような小さな土鍋
●3合くらいの土鍋
で炊き比べると、温度上昇が理想的になるのは大き目の土鍋と言われています。
(これについては、また検証してnoteなどにまとめたいと思いますが、、
お好み、お米の種類、温度など環境で結果が大きく変わることが想定されます。)
個人的なオススメ
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これら全ての議論を踏まえて・・。
あくまでも個人的なオススメをするのであれば。
2合を選ぶか、3合を選ぶかの2択で。
上記のサイズ選び要素の踏まえて、選んでいただければ!
と思います。
どこかのライフステージで土鍋が生活から外れてしまっても、数年経てば、土鍋が適切なサイズに戻ってくる可能性が高いかな・?思います。
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やっぱり使いやすくないと、、使わなくなってしまう。。
これが道具屋としては懸念しています。
また、家に土鍋が眠っている!という方は、是非、土鍋を起こして使ってみてください。
最後に
店頭では、長谷園のかまどさんの
・1合を2つ
・3合を1つ
・5合を1つ
お持ちの方とお話をしたことがあります。
「何でですか??」と伺ったところ・・。
普段のお夕飯で、ご主人と別々の時間帯のご飯になるので、それぞれ1合の土鍋で炊きたてを食べる。
(それ以外で、3合炊きを使われることもあるそうです。)
お孫さんが来る人数によって5合を使い、鮭カマを焼いて出す。
と仰ってました。
この方は、本当に土鍋がお好きなんだと思いますが・・!
きっと、正解はなくて、それぞれの方の楽しみ方があると思います。
是非、日々の生活を少しずつ楽しめるようなポイントに、土鍋がなれればと思います。