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箱根旅行 2022.1.1~2
あけましておめでとうございます。
大学の後輩たちが汗水垂らして箱根まで走ってきてるなか、私はロマンスカーに乗ってのんびり旅行に行ってきた。
1日目
1泊2日の箱根旅行。できる限り多くの時間この街を堪能したい。ということで、午前9時には箱根駅に到着、観光をスタートした。
まずは箱根神社。さっそく写真を撮り忘れた!でもしっかり覚えている。思ったより混んでなく、比較的すぐに参拝できた。おみくじは小吉だった。仕方ない、今年も自力で人生を大吉にしていこう(罰当たりめ…)。メリージェーンを履いていったら、足が凍結してちぎれるかと思うほど寒かった。初詣はブーツを履いていこう。
箱根神社のある箱根港の近くに、美味しいパン屋があると聞いて、昼食はそこでとることにした。
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Bakery & Table箱根は、1階がパン屋、2階がイートイン、3階はレストランになっており、今回はレストランへ。ガラス張りの窓からは芦ノ湖を一望できる。海にあるような騒々しさや、果てしなく広がる距離に絶望しなくていいから、たまには湖に来るのも良いかもしれない。料理はビーフシチューセットを注文した。やっぱりパンの美味しさを左右するものは水分量だと思う。モチモチふわふわのパンは、噂に違わず大変美味であった。
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お昼を食べたあとは、少し歩いて九頭龍神社へ。もともと今回箱根に行こうと思ったのは、このエリアがエリック・ロメールの撮る景色のようだというツイートを見たからだった。ロメール弟子として、行かずにはいられない!
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…なるほど。ロメール作品で湖畔といえば『クレールの膝』(1970)だが、アヌシー湖と芦ノ湖(響きが似ている)を比べるのはやめておこう。今は冬ということもあり、明らかに木々が寒々としているので、ロメール的バカンス風景とは趣を異にするようだ。それでもロメール弟子として、なんとか陽光をとりこんでカメラのシャッターを切った。あとはネストール・アルメンドロスにフィードバックをいただくとしよう。
(⚠️私はヌーヴェル・ヴァーグが好きすぎるあまり、異国の故人がまるで現在も生きていて、且つ、身近にいるような発言をナチュラルに繰り返してしまいます)
次は九頭龍神社から徒歩20分ほどの距離にある箱根園水族館へ。
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水族館に到着。観光地としての自負がある有名な水族館ばかり行ってる人は、ここの寂れ具合に驚くだろう。とにかく生き物たちに活気がない。カメを目当てに行ったのだが、もともとあまり動かない生き物であるという前提を差し置いても、怖いほどに硬直している。きっと賑わっていて飼育員も沢山いることが一目で分かるようなところであれば、こんな心配しないのだろうけど、館内が仄暗く周りに人が誰もいないので、余計にそう思ってしまった。
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ポーズが完全にカツアゲしてくるチンピラだ。
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色々な意味で面白い水族館を出て、旅館へ向かう。チェックインの時間を勘違いして大遅刻のうえ、渋滞にハマりバスが全く動かないなどトラブルが続いたが、なんとか到着。こんな遅刻魔にも優しい中居さんに涙…。
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旅館飯あるあるだが、私のような料理に精通していない人間からすると、料理名と味が結びつかず、自分が食べてるものがいったい何なのかよく分かっていない。なのにしっかり、どれも絶品だから最高だ。(最低の食レポ)
旅館は箱根湯本から徒歩15分ほどで、すぐ隣には川が流れている。その音がすごく心地よいのだけど、夜はかなり真っ暗になる。夜にコンビニへ買い出しに行ったとき、ここで川に飛び降りてもきっと誰も気づいてくれないんだろうな…と物騒な想像をしていたら、すごく怖くなった。すみやかに部屋へ戻る。
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レトロデザインのパッケージが可愛い!
〜就寝〜
2日目
一日のなかでもっとも好きな時間帯は「青の時間」だ。もちろん、これもロメール先生に教わった、この世界の美である。
「”青い時間”は?実際には1分だけど、夜明け前の1分間の静寂。昼の鳥は目覚めず、夜の鳥はまだ眠ってるの。静寂よ。自然の中の静寂は本当に恐いのよ。判事が法廷で判決を下す時みたいなの。生か死か。世界の終わりがあるならあの時間帯よ。自然が息を止める唯一の瞬間なの」
私も「青の時間」を体験するぞ〜!と意気込み5:30に起きたものの、隣を流れつづける川が大きな音を立てている時点で、完全な静寂はここには訪れないと悟った。そして二度寝。
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朝ごはんは、ブリ、紅白かまぼこ、昆布などおめでたい料理が並ぶ。個人的に一番美味しかったのはりんごチップス。栄養たくさんとったところで、観光2日目スタート!
まずはガラスの森美術館へ。出迎えてくれるのは、クリスタルガラスでできたツリー。
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風に揺らされるたびに、太陽が雲間から顔を覗かせるたびに、七色に彩られる。繊細にちらちらと光ったかと思えば、ミラーボール並みの派手さで光ったりする。まるで生き物のように、見るたびに違う輝き方を見せる。写真だとまっったく伝わらないが、プリズムによって生み出される光はどんなLEDにも勝る輝き。
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鮮やかな色彩とガラスの艶が見事
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セットに入ってるパーツを好きに組み合わせる
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ガラスが敷き詰められたモザイクアートのリングを思い出に購入。ネイビーに白い花が上品で、ゴールドで縁取られたどこまでもクラシカルなこのリングは、そこらでは買えない珍しいデザイン。お気に入りすぎて永遠に眺めている…。
ガラスの森美術館を満喫したあとは、彫刻の森美術館へ移動。
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彫刻の森美術館に訪れるのは今回で二度目になる。彫刻はルネサンス〜バロックあたりが大好きなので、彫刻の森に展示されてるような近・現代の彫刻はまだまだ勉強不足。だいぶ足の疲労も限界に近づいていたので、ほぼ休憩しにきたようなものだった…。
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箱根湯本までは登山電車に乗って帰った。スイッチバックを楽しみにしていたが、乗車してすぐ夢の中へ。気づいたころには箱根湯本に着いていた。
これで箱根旅行はお終い。1泊2日のバカンスなんて、フランスに住むロメール先生からしたらちょっとしたお出かけ程度でしかなさそうだけど、それでも日々東京で忙しなく働く私からすると、自然に囲まれてゆっくり時が過ぎていくこの旅行は、十分な癒しとなった。
明日からまた慌ただしい毎日が戻ってくる。
さあ、次はどこへ行こうか。
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