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8歳、ジャーナリング



突然、娘から『読んで』って

ノートが渡された。

読んでいる間、お姉ちゃんは少し離れたところにいた。


そこに書いてあることに
胸がぎゅーってつかまれるように苦しいのと同時に



「はな  おいで」って両手を広げた。


お姉ちゃんを抱きしめた。



いやなこと きずついたこと(花のことで)
・ママにおこりんぼうっていわれていやだった。なぜかというとおこりんぼうにならないようにいろいろとやっているのにいわれたから。
・ママにテレビマンっていわれたり(ぱぱも)ねねばっかりおこられたり〇〇(←弟)もわるいのに。
ママは、花のことがきらいなのかなっておもっちゃうなあ
おねがいだからこんなこと にどといってほしくないのになあ。
娘のノートより


これがいつのことか、すごく覚えている。

弟がやろうとしている事を
今しようとしているのが誰もがわかる。
そんな状況で先にやろうとする。
結構無理矢理に。

弟がママに教えてくれる。
「俺、ポケモンの世界にいきたい!」とか
弟らしく、訳の分からない事を言っていることに対して

「できないよ!」とか

否定的な言葉を何度も重ねて、何かと弟に歯向かってくる姿
やめて!と弟が言っているのに、意地悪なことを重ねている姿
弟が言えば、すぐ怒り口調になっている姿


それに対して、私が


「花はほんとすぐ怒る。怒りん坊さん。」


ちょっと嫌味ったらしく言った。
あえてね。


確かに、その時

ぼそっと
「怒りたくて怒ってるんじゃないもん」
って言っていた。


ただ私は、聞く耳を立てられなかった。


同じ日に、テレビをなかなか消さずに
ご飯やお風呂に進まなかった時


また、お姉ちゃんを責めてしまった。
「テレビマン」って言葉は何気なく言ったことだった。


あの日に書いたことだったのだ。


でも待って。

結構前なことだった。
あの日に、書いていたことなんて知らなかった。


ひとりで、ノートに自分の気持ちを吐き出していたなんて。
知らず知らずに、ジャーナリングが出来ている。
なんてこと。

後から驚いた。


とにかくノートを読んだ時

私の涙は止まらなかった。
お姉ちゃんを久しぶりに抱きしめたんだよね。

ごめんねごめん。
いつもお姉ちゃんばかり怒られちゃうことがあって悲しかったんだよね。
ママ、本当は分かっていたのにちゃんとお姉ちゃんに謝っていなかった。
ママは、お姉ちゃんのことが大好き。
怒りん坊さんって、テレビマンって言われて嫌だったんだね。
ママに、お姉ちゃんが書いたことを見せてくれてありがとう。

ばーーーーーーーーっと今の気持ちをお姉ちゃんに伝えた。
子供に涙を見せるのって、ちょっと恥ずかしくって
見せないようにすることもあるけれど

隠す余裕なくあふれてきた。



どうして見せてくれたの?
と聞くと

「今見せた方がいいと思ったの。」

「ありがとう。」





大きなお姉ちゃんを、抱っこしたまま
(と言っても、まだ8歳。身長139㎝で大きい)
座っていた。


ふと横を見ると、弟がうるうるしている。



「えっ。どうしたの?」
私は、感情的で優しい弟だから
一緒に感動しちゃったのかと思ったけど

違った。

すごい、大声で顔をくっしゃくしゃにしながら泣いている。

「どうしたの?」



「お姉ちゃんとママが仲良くしてるのがずるいの。寂しいの」



心があったかいよ。君たち。
どうしてくれるのよ。
私の、心はほっかほかだった。



こーーーーんなに、私を大好きで
必要としてくれる存在がこの世にいるのだろうか。



嫌なこと言われたって
怒られたって


ママ、私が嫌いななのかな?

ってそんなことを考える存在がいるかな。


ママを独り占めしたいって
大きな粒を流してくれる存在がいるかな。



いつでも、ママを許してくれる。


私は言ったよ。


「ママ、3人ともほんとうに大好き。
みんなを独り占めして抱っこしたい。
けど、ママは3人いなくてね
ひとりだけ。どうしようかな。
だから、順番に抱っこさせてもらってもいい?」


弟もすぐ、泣きながらだけど

「うん」って言ってくれた。

結局ね

抱っこを今、本能的に独り占めしたい2歳がささっと入り。

誰も入れてくれず。

弟は

「ほら〜いつも○○が来ちゃうんだよ〜」って泣いている。


もうさ、ありがとうだよ。



いつもいつも沢山のタカラモノを
ありがとう。









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