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#03高校情報科の授業で初めてPython(パイソン)というプログラミング言語に取り組む 第3回

今年初めて授業でPython(パイソン)というプログラミング言語に挑戦している。
第3回は条件分岐を扱った。これからPython(パイソン)を学ぶ方の参考になれば幸いです。


学習内容


プログラミングに必須の制御構文は3つある。
順次、条件分岐(判断分岐)、繰り返しだ。
順次とは、上から下へ順番に処理を実行することをいう。
条件分岐(判断分岐)とは、条件に応じて処理が分かれるものをいう。
繰り返しとは、条件を満たす間、処理を繰り返すことをいう。

そのうち、条件分岐(判断分岐)を扱った。

スライド4

処理1を実行した後、条件を調べて、条件が真のとき(条件が成立するとき)には処理2を実行し、その後、処理4を実行する。
条件が偽のとき(条件が成立しないとき)には処理3を実行し、その後、処理4を実行する。

スライド8

条件分岐はif構文を記述する。
条件に応じて処理を分岐するが、真のとき、偽のとき、それぞれの処理はインデント(字下げ)して記述することになっている。
もしインデント(字下げ)していないとエラーになる。
Paiza.ioでは、if文の最後の:を入力してEnterキーで改行すると、自動的にインデントされる。

スライド9

条件の部分には比較式を記述する。
aとbが等しいかどうかを調べる際、イコールを2つ並べて「a==b」とすることに注意する。
またaとbが異なるかどうかを調べる際は、「a!=b」とする。

ラッキーセブン

練習問題として、乱数を使った条件分岐(判断分岐)のプログラムを用意した。
乱数とはコンピュータのサイコロだ。
例えば、random.randint(1,10)とすると、1から10の整数のうち、どれか1つの値を得ることができる。
7が表示されたら「当たり」とするプログラムとした。

このプログラムを作ると、生徒たちは、当たりが出るまで何度でも実行する。
1回目で7が表示された生徒は「今日は、いい日だ!」と上機嫌になる。
なかなか7が表示されなくて、10回以上実行した生徒は「確率低いなぁ」とつぶやいていた。

テキスト『ゼロからやさしくはじめるPython入門|マイナビブックス』の簡単な心理テストを作った。
「無人島に一つだけ持っていくとしたら何を持っていく?
1:ナイフ、2:携帯電話、3:漫画」という質問に答えるとテストの結果が表示されるプログラムだ。
30行くらいの長めのプログラムだ。
勤務校では全角文字の変換が遅いので、英語に翻訳したプログラムを示した。
最初は「面倒くさい」という声もあった。
次第に「俺だったら携帯電話や」
「Wi-Fiないぞ。充電もできひんよ」
「それでも携帯電話を持っていく」
「おもしろい奴や」
などと言いながら、楽しそうに打ち込んでいた。

条件によって流れを制御する、ということを実感できたように思う。

テキストと参考にしたWebサイト

一般社団法人 情報処理学会が提供している「高等学校情報科教員のためのMOOC教材-文部科学省「情報I」教員研修教材に対応-」を参考にさせていただいた。





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