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大切な存在を自分で消さないために

考えても意味のないことを頭の中でもんもんと巡らせてしまうとき。自分は独りぼっちだと考えてしまったとき。自分なんて必要とされてない、愛されてないと、自分だけの殻に閉じこもってしまったとき。

これまでよく、「私を大事に思ってくれる人は一人もいないんじゃないか」と思うことがあった。そのたびに“思ってくれる”なんて受け身じゃだめだ、自分が誰かを大事に思えばきっと自分にも返ってくる、とも思っていた。けれど、「大事に思ってくれない人を大事にすることって、できるのだろうか」とずっと疑問だった。

そんなネガティブ思考から抜け出す秘密は、周りにいる大切な人の気持ちを想像することなのかもしれない。

「自分なんて愛されない」と思うことでキズつくのは
貴様のそばにいる人間だ

(『ヤンキー君と白杖ガール』)

以前のnoteにも書いた、ヤンキーと弱視の女の子が主人公の恋愛マンガに出てくるセリフ。

「自分なんて愛されない」と断定することは、愛してくれている人の存在を一瞬にして消す。そして愛したいと思ってくれている人を、無条件で却下してしまう。被害妄想は、自分を大切に思ってくれている人を容赦なくズタズタにしてしまうのかもしれないな、と思った。

大事に思われない、愛されないと思ってしまいそうになったら。愛されたあの瞬間、大事にされたあのときと、その人を思い出したい。その人が大事にしてくれたという事実を、自分の中から消さないように。


気になる言葉、魅力的な言葉を集める共同マガジン「コトバツムギ」。共同運営者は以前ライティングスクールで一緒に学んだスミヨ。さん。月~金までのうち、私は月・木を担当しています。

去年の毎日note


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