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日本語、英語上達のきっかけはアニメ#えいごチャレンジvol.2

MATCHAインドネシア語版の翻訳リーダー・カティアさんとの英会話を記録するえいごチャレンジマガジン。

6月28日のテーマは、日本のアニメ、漫画について。

金曜夜に、「夜ごはんの時間でサクッと見れるものが見たいな」と思い立ち、20分くらいで1話が終わる『鬼滅の刃』を見始めた私。リアルさながらの映像と、続きが気になるアニメ構成、さらに一度手をつけるとやめられない私の癖が見事にコラボし、金曜はエピソード16まで一気に見て、日曜日の朝にはコンプリートです。

『鬼滅の刃』は海外でも人気、と聞いて見始めた経緯もあったので、インドネシアではどんな反応なのだろうと気になり、カティアさんに聞いてみることにしました。

ほぼすべてのキャラクターにあるストーリーが魅力

私:カティアさんは『鬼滅の刃』見ました?

カティアさん(以下、カ):いえ、見ていないですが友達からはよく話を聞きます。2月にインドネシアで開催された、コミックマーケットでもグッズを販売しているところが多かったです。

私:なんと、インドネシアにもコミケがあるんですね! 友達はどんな感想を言っていました?

カ:ストーリーがとてもドラマティックという話をよく聞きます。メインキャラクターはもちろん、ほかのキャラクターへもトラブルや苦しみを描いていて、さらにチャレンジブル。辛さのあとに喜びも待っている点が魅力的みたいです。

私:なるほど、確かにアニメを見ていると、いわゆる"敵"の鬼にもストーリーがあって、それぞれ色々な思いを抱えがながら生きていることが伝わってきました。カティアさんはいつもどんなアニメを見ているんですか?

カ:最近はサイコパスやオタ恋みたいな、短めのものを見ています。サイコパスはシリーズとしては長いのですが、いったん完結するので好きです。ワンピースとかロングシリーズものだとなかなか興味が続かなくて。

インドネシアで有名なアニメって?

長編はあまり見ない、と聞き気になったのはスラムダンク。完全版でも24巻だから見ていないかな、と思いつつ、私自身が大好きな漫画なので聞いてみると、「完全版持ってるよ!」とカティアさん。

三井が好きで、スマホケースも三井のイラストが描かれたものなのだそう。画面越しに14のユニフォームを着た後ろ姿の三井が描かれたスマホケースを見せてくれました。

カ:アニメは小さいころに見ていたのですが、漫画で最後まで見たのは去年か一昨年くらいでした。「勝ち」にこだわらない終わり方がすごく良いですね。それに、桜木には休む時間が必要だったと思います。

私:スラムダンクの終わり方、『山王戦以上の試合は描けない』と連載を辞めた井上先生の潔さも好きです。ところで日本では大人気だったスラムダンク、私が短期留学をしていたころはヨーロッパの人たちに全然知られていなくて。インドネシアでは有名ですか?

カ:そうなんですね! 確かに、インドネシアの中でもマンガ好きの人が知っているマンガかも。『ドラえもん』、『クレヨンしんちゃん』、『NARUTO』は日曜日に放送されていて、かなり有名ですが、スラムダンクが放送されていた頃は平日の午後6時。(イスラム教の)お祈りの時間に近く、さらに子どもは学校の宿題をしたり、ご飯を食べたりする時間です。あまりテレビを見ない時間帯に放送されていたことが、みんなが知っているアニメにならなりづらかった理由なのかもしれません。

日本語も、英語も、きっかけはアニメから

私:カティアさんはいつ頃からアニメを見始めたんですか?

カ:えぇ! もう記憶に無いくらい小さいころからですね…。最初はインドネシアのローカルTVでアニメを見ていました。小学校で日本語を習い始め、中学に入ると家にケーブルTVがひかれたので、日本語のアニメを英語字幕で見るようになりました。

アニメを通して初めて覚えた単語のことは、今でも覚えています! ウルトラマ二アックというアニメのオープニング曲で"世界"という言葉が聞こえて。「世界って、Worldって意味なんだ!」とひらめきが走ったんです。

私:小さいころから見ているマンガが、日本語学習にも役立っていったんですね。ちなみに、英語の方が早く習得したんですか?

カ:そうですね、英語は2歳の頃からテキストを買ってもらっていました。Disney Channelも家で見れたので、英語の勉強に役立ったと思います。インドネシアの場合、日本語よりも英語にふれる機会の方が多くあるので、その分英語の上達の方が早かったのかもしれません。インターネットを使うようになってからは、すべての情報にふれられていいですね!(笑)

アフタートーク

ほかにも話はドラえもんの映画やクレヨンしんちゃんの漫画、ジブリについても繰り広げられました。インドネシアでもジブリ映画はもちろん人気だけれど、カティアさんは3つの作品しか見たことがないのだそう。それも『かぐや姫』、『崖の上のポニョ』、授業で少し扱った『千と千尋の神隠し』という、王道からちょっと離れたラインナップ。

『もののけ姫』も、『魔女の宅急便』もとにかく全部見てほしい気持ちを抑え、小さいころから大好きな『となりのトトロ』をオススメして話を終えました。

前回はインタビュー要素の強かった英語時間ですが、今回は二人でおしゃべりがメイン。スラムダンクのラストにまつわる話、それに派生した『リアル』の話やトトロの魅力など、好きなものについては伝えたい気持ちが勝り、あの手この手をつかって言葉にしようと頑張れる。

ちなみに今回、言い方がわからなかったけれどカティアさんの言葉から学んだ英語のひとつは「volume」です。「24巻」の"巻"がどうしても出てこなくて、同じ内容になりそうな単語をとにかく言っていたのだけれど、カティアさんから出た言葉を聞いて習得! volumeに巻の意味もあるなんて、全然知らなかった。

キクタンなどで難しい単語は一生懸命覚えるけれど、実は意外と、身近な単語ほどよくわかっていないものは多いのかもしれないな。


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