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善悪のオーダーメイド

「自分がされて嫌なことは人にしてはいけません」。よく小さい頃に大人たちから聞かされる言葉だ。確かにそうだよなぁ。自分がされて嫌なことは、相手も嫌だもんなぁと、小さい頃からアラサーにさしかかるまで、その言葉を守り行動してきたつもりだ。けれどネパールへ行った時に、その概念が一気に崩れた。

自分がされて嫌なことが、相手にとっても嫌だとは限らないことがあることを知った。そして反対に、自分がされると嬉しいことが、相手にとってはすごく嫌なことになることってあるのだろうかと考えるようになった。

褒められること。優しくされること。話しかけてくれること。どれも相手にとって嫌なこととならないような気がしてきてしまう。ただ、「小さな親切余計なお世話」なんて言葉もあるように、自分がよくても相手は嫌なことって、多分起こりえることなんだろう。

何が善いとか悪いとかは絶対的なものでは決してなくて、関わる相手や時代によって変わってきてしまう、基準のあいまいなものであるのだと思う。今では人殺しが完全な悪だとされているけれど、どれだけ人を殺せたかが優秀の証である時代も、数百年前にはあった。今は今の、私には私の、あなたにはあなたの善悪があって、それに基づいて各々行動しているだけだ。

相手に対して何が善いのか悪いのか、というのはもしかしたら、相手の反応を見て考えていく、オーダーメイドのようなものなのかもしれない。

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大テーマ#曖昧さ
テーマ#善と悪

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