アボガドは、フルーツ?#えいごチャレンジvol.3
MATCHAインドネシア語版の翻訳リーダー・カティアさんとの英会話を記録するえいごチャレンジマガジン。
先週はアイスの話をしていたところ、カティアさんの「ドリアンアイスクリームがインドネシアにはあります」という言葉をきっかけに、フルーツトークに花が咲きました。
ドリアンは普通のフルーツです
―ドリアンって、臭いが強烈じゃないですか?
確かに臭いはキツイし、実の部分はベタベタします。ドリアンを半分に切ると、中に大きな種があって。ベタベタするうえにすごく食べずらいし、種のまわりを綺麗に食べるのも大変。インドネシアでは人気のフルーツですが、私は17歳まで食べないようにしていました。
でも17か18歳のころに友達の家に行ったとき、友達のおじさんがドリアンを用意してくれたんです。「これは食べなきゃダメな場面だ」と覚悟して食べてみたら、意外とおいしくて! それから食べられるようになったんです。
―キャンディなら食べたことあるけど、実際のドリアンは食べたことないです。どんな味がするんですか?
種類によるんですけど……なんて表現したらいいんだろう。甘いものもあれば、濃い味のものもあって……難しいですね。おいしいです!
以前、家族で農家のおうちに行ったとき、農家の人が木からドリアンを採ってくれて、採りたてのドリアンを食べたこともありました。
―採れたては味も違いそう! ちなみに、そのまま食べる以外には、どんな食べ方があるんですか?
キャンディやアイスはもちろん、パンケーキの上に乗っていたり、クレープやパフェもあります。バナナやイチゴと同じようにドリアンも使われていますね。ちょうど今の時期、6月から8月くらいが旬です。
―ドリアンって夏が旬の食べ物なんですね!
うーん……私たちは夏って概念が無いから……。
―確かに! そうでした!笑
アボガドは野菜?フルーツ?
ドリアンの話を一通りした後、「カティアさんの好きなフルーツは何?」と聞いてみると、不思議な回答が届きました。
カティアさん「私はめんどくさがりやだから、すぐに食べられるものが好きです。バナナとかオレンジとか。パパイヤ、ドリアン、アボガドは、好きだけど食べるのが大変。特にアボガドは、いつ熟してるのかわからなくて食べ時を逃してしまうことが多いです」
アボガド…? アボガドって、フルーツ?
「日本では野菜だよ、お醤油につけて食べるとおいしいよ」と話すと、意外! ともいわんばかりのリアクション。インドネシアではミルクシェイクにして飲むのが人気なのだとか。小さいころはよく、アボガドに砂糖をかけて食べていたそうです。
同じ食べ物でも国が違うとジャンルが変わるんだ。知らなかった。
とらえ方はひとつじゃない。マンゴーの食べ方から見えたもの
話題は私の好きなマンゴーの話へ。そこで、マンゴーの新しい食べ方に出合いました。
カティアさん「"ルジャック"は知っていますか? フルーツにスパイシーソースをかけて食べるんです。インドネシアには甘いマンゴーと酸っぱいサワーマンゴーがあって、サワーマンゴーはルジャック用に使われます」
ルジャックとは、こんなものらしい。
同じ食べ物でも国によってジャンルが違ったり、かと思えば全然知らない食べ方があったり。国が違うと認識の仕方も調理方法も変わるもの。けれど、それに近いような文化の違いって、日本の地域や家庭単位でも起こっているような気がします。
たとえば、卵焼きには塩を入れて作る我が家だったけれど、友達のお弁当に入っている卵焼きをもらったら甘くてびっくりしたりとか、春が来るといつも食べていた山菜が、隣の市に行くと全然知られていなかったりだとか。
国でも人でもそれぞれにある文化は、出会ってみないとわからないもの。「ものの見方はひとつじゃない」を、改めて理解した時間でした。
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