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編集とライティングと、働くこと

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未経験から編集者を目指していた2017年以前の私に向けて、編集者の仕事、参考になるnote、編集者となった自分はどんなことを考えて日々働いているかをまとめています。
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2020年10月の記事一覧

書く場所はひとつじゃなくていい。楽しく書くためのヒント

今週、こんな話を書いた。 私の毎日noteには、「書くことが無い」と苦戦する時期と、書きたいことがスムーズに出てくる時期が交互にやってくる。ただ、「書くことが無い」という意見をもう少し深堀りしてみると、「noteに書くべき(だと思っている)ことが無い」につながるんじゃないかなと思った。 たとえば、日記。本当にネタが無かった時の最終手段で書いている。どうして日記が最終手段なのかを考えると、日記には伝えたいことがないからだと思った。伝えたい核のようなメッセージや考えついたテー

物語が面白くなる“絶体絶命”

かわいい子には旅をさせよと言うように、「かわいい主人公にはピンチを与えよ」が、主人公が好かれる一番の秘訣なのかもしれない。 * 『コンフィデンスマンJP ロマンス編』をAmazonプライムで見た。ドラマも、ほかの映画も見たことがないから、これが私の、初めてのコンフィデンスマンJPだ。語彙を最大限まで乏しくして伝えると、すごくおもしろかった。最後まで目が離せなかったし、長澤まさみが今までよりも好きになった。 どうしておもしろかったんだろう、と考えてみると、『半沢直樹』的な

書き続けたら見えてきた

ほんの数年前は、誰かのエッセイを読んでも面白いと思うことが少なかった。 ふうん、とか、そう、とか、理解したんだかしてないんだかわからないような感想しか出てこなくて、小説ばかりを好んで読んでいた。誰かのいつもの日常を聞いても、なんだかしっくりこなかったのだ。 いま、村上春樹と星野源のエッセイを、同時並行でちょっとづつ読んでいる。 村上春樹のエッセイは、小説の時とは全然違う世界を描いているはずなのに、どこか著者らしさがしっかりと含まれていて面白い。坂道を転がるように止まらず