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命の時間の使い方

連投チャレンジどころか投稿期間がどんどん開いてしまっている今日この頃…
仕事のせいにしてはいけないと思いつつも
だらけてしまう自分がいます… 情けない

予約の多い治療室

GWが明けた今週始めから、治療室の予約患者さんの数が通常の1.5から2倍に増えて
本日も81名の予約がありました。
こうなるともう、それは流れ作業のように
看護業務に追われてしまいます。
ゆっくりお話しできませんで申し訳ありません
と思いながら少しでも早く治療が終わるように
とそれだけしか考えられない状況で1日が終わる
感じです。
予約数は年々増加傾向にあり、
こんなにも化学療法(抗がん剤治療)を受けていらっしゃる患者さんがいるのかと改めて感じてしまいます。

腫瘍内科外来でのかかわり

今日は午前中は腫瘍内科外来担当でした。
少しだけどんなところかを説明すると
看護師の動きとしては、
治療のために腫瘍内科に受診される患者さんの
オリエンテーションや治療中の患者さんに対して、在宅療養期間の副作用の程度やそれに伴う生活への支障の程度、セルフケアの状況などを確認させていただき、必要に応じて療養支援させていただいています。
患者さんはその後治療室へと移動していただいております。
他にも骨髄抑制での血球減少を予防するための
注射(G-CSF)に来られる患者さんへの対応や
時には、主科の外来の看護師との連携も図り
様々な場面において患者さんへのケアの
アプローチをしています。

今日の予約患者さんは9名ほどでした。
その中の1人のMさんは県外から通院されている方でガンの進行が比較的速く、いつ緩和ケアに
なってもおかしくない状況の方でした。

県外の患者さんが治療される場合に心配になるのは治療後の副作用が強く出たりした場合の対応になります。
日頃より近医と連携を図って、
2人のドクターで1人の患者さんを
支える体制を整えたり、
どこで緩和ケアを受けたいか、受け入れ先をどこにするかを調整してサポート体制を強化することが大切になってきます。
もちろん家族のサポート状況なども確認はしながらですが…

Mさんのご家族のサポート体制はよく、通院のたびに送迎をしてくださったり、食事などのお世話もしてくれているようでした。
しかし、近医にかかりつけ医がなかったため
病勢から考えて早期に受け入れ先を探す必要がありました。

県外の壁が…

スムーズにいくと思っていたら地域連携間での
やりとりは実に難渋しているようでした。
その背景には県外で治療している患者を
何かあった時に受け入れるという前に
県内で治療している患者を優先する傾向に
あるから、受け入れ先は自分の足で探してもらうしかないと市立の医療センターの地域連携室の返答でした。
当院の地域連携のスタッフがリストを作成して
本人、家族に事情をお伝えして探して頂いているという状況でした。

今日の診察で、
「娘が見つけてきてくれて、受け入れてもらえるとのことで今、紹介状を書いてもらってるんです。私は何もわからないので娘に全部してもらっています。」とMさんは話されていました。

やっと受け入れ先が見つかって良かったという思いと同時に、近年は名医と言われる医師のところで手術や治療を受けるために日本全国に行かれる患者さんが、その後継続して治療をしてもらえる
もう1人の主治医(かかりつけ医)を探すことが
実は大変だったりするということを今回のMさんで改めて感じてしまいました。

だからこそ、自分がどうしたいか
どこまでの治療を望んでいるのか
どこで治療を受けて、最後をどのように
過ごしたいのか、病院なのか家なのか

何かのタイミングで何度も何度も
家族や医療スタッフたちと話し合って
いく必要があると考えます。

化学療法も外来通院が可能になった分
亡くなる数日前まで治療を受けていたという
患者さんが増えてきている傾向があります。

残された家族が
最後の時間を本人と過ごす時間も
同じように大切なので
命の時間の使い方について
改めてMさんとともに見つめなおして
支援させて頂こうと感じた時間でした。

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