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家庭菜園、記憶の彼方。

細々とした家庭菜園を、この2年半くらい続けている。
ガーデニングもしているし、どうせなら食べる物も作りたいし、どことなく素敵じゃないかとも思っている。
花苗を買うと「また?」と夫の眉間に皺が寄りがちだが、野菜苗なら「ええやん」と口角が上がりやすい。
理由はそんな所だ。

野菜というのは、花以上にデリケート…であると感じている。
花は最悪咲かせっぱなしにしていても (ごめん)、

「これはシードヘッド(種が付いている状態のこと)だ!」

と言い張ることができるし、割とその風景も好みだったりする。

ところがどっこい、野菜というのは適切な収穫時期がある。何度か収穫したいのであれば、ある程度のところで収穫していかないと、収穫のエンドレスループには入れないことも。
エンドレス収穫じゃないタイプの野菜だって、収穫し忘れたら腐り出したり、次の子孫を残そうと、根っこやら芽やらを出す「ど根性モード」に入られてしまう。あ〜ぁ、ちょっと残念。という妙に心を引っ掻かれた感覚が残るのだ。

だからこそ、野菜はデリケートである(と思っている)。

我が家の野菜は、息子と一緒に植えた。誕生日が来る前に植えたので、もうすぐ3歳という時期に植えた。
最初こそ「これは僕が植えたんだ」と自慢げに話していたが、梅雨時期に庭を離れた途端、記憶は消えた。

「●●君が植えたんだよ」と言ったところで「あのね、ウルトラマンがぁ〜」と話題はすり替わり、最終的にはその辺に転がっている石に負ける。

さらにはその石を何故か「野菜にあげる」と言い出し、プランターに突っ込み始めた。やめてくれ。野菜はデリケートなんだ。

そして3歳児はバジルとローズマリー以外、一切の興味を持たなくなった。
この2種類だけは、「公式にむしり取って良い野菜」という許可を得ているからだ。非公式は除外されたということだ。無念。

そんな3歳児と共に育てた(?)野菜は、意外にもすくすくと育ち、個人的にはまぁまぁ満足な量を収穫できている。
もうすぐ夏野菜は終わりを迎え、秋の植え付けに入る時期。
次はニンニクを作ってみる予定だ。

問題は、トップの写真だ。
あたかも私がニンニクを作りました的なニュアンスを醸し出しているが、捏造である。
ニンニクは、近場のスーパーで1kg1000円で買ってきた。

次なる目標は、息子の記憶に爪痕を残すことかな。

それでは、また☺️


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