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落ち着きがない自分との向き合い方

書くことが思いつかない。何か書きたい気持ちはあるのに。
うだうだしながらネットサーフィンをしていたら、『読みたいことを、書けばいい。』という本のタイトルが目に飛び込んできた。これ、昔うちにあった本だ。コピーライターであり、ライターでもある田中泰延(ひろのぶ)さんの書かれた本。当時の私も書店でこの本に出会って、このタイトルに惹かれて思わず手に取り、レジへと足を運んでしまったのだ。でもとっくに手放してしまったし、内容は全く覚えていない。ケチな私が定価で本を買っておいて「損をした!」などの悪い印象が残っていないくらいだから、おそらく良書だったと思う。印象に残っていないのは、あくまで読み手側の問題であることを強調しておきたい。


それはさておき、やはり『読みたいことを、書けばいい。』というタイトルは俊逸だ。そして今の私が求めていた言葉でもある‥‥かもしれない。
いや、もちろん「何を書けばいいのかわからない」という悩みに対して、この解答はユニークだし的確だ。だけど正直「書けたら苦労しないわ」って毒吐きたくもなる。そんな葛藤がありながらも“ものは試し”で書いてみることに。そこで考え出されたのが今回のタイトル『落ち着きがない自分との向き合い方』である。つまり、私が読みたい記事だ。


「落ち着きがない自分」とはもちろん私のこと。アクティブで常に動き回っている、という意味ではない。そいういう意味では、むしろハタから見たら落ち着いて見えるかもしれない。単にすぐ疲れるから動かないだけなのだけれど‥‥。
落ち着かないのは頭の中だ。安くて壁が薄いアパートで、ドタバタと3人くらい小さな子が走り回っている場面を想像してもらいたい。母親が「うるさい!静かにしなさい!」と怒鳴っても一向に聞く気配がない。一人捕まえても残りの二人はますます激しく、きゃっきゃ騒ぎながら走り回る。家中をしっちゃかめっちゃかにし「お腹すいた」「ねーえー遊ぼう」「ぎゃー」とバラバラに大合唱。そのうちヒステリックに怒鳴っていた母親も、頭を抱えて途方に暮れて座り込む。そんな図式。


例えるなら私の脳内はこんな地獄絵図だ。つまり自分のことがコントロールできない。「あれもやらなくちゃ」「これもやらなくちゃ」「これを解決するには?」「いや、落ち着けよ」「落ち着けるか」「行動しろ」「何からすればいいわけ」もうぐちゃぐちゃだ。
そんなわけで「落ち着きがない自分との向き合い方」が知りたい。‥‥あ、私が書くのか(笑)。ダラダラと書いていても仕方がないので、問題解決法をググってみた。最初にヒットしたのは“8つのステップで問題解決”だったけれど、8つは多い。というわけで4つのステップでできる問題解決法を採用。手順は以下の通り。

問題解決に向けた4つのステップ

1.  課題の明確化
2.  原因(真因)の探求
3.  解決策の立案
4.  解決策の実行・検証

Googleより


4はここでは検証できないので、とりあえず3まで順に書いていく。1の課題はタイトル通り『落ち着かない自分との向き合い方』だ。ステップ2はどうだろう。「落ちつかない原因?そんなの性分じゃないの?」と片付けてしまいたいところをぐっと堪えて考える。箇条書きにしてみよう。


・時間をうまく使えていない。
・やるべきことを細分化できていない。
・優先順位がつけられていない。
・目標設定をしたけれど、進捗状況が把握できていない。
・目の前のことに集中できていない。(シングルタスクができていない。)
・将来に不安がある。
・クリエイティブなことに割く時間が読めない。
・家事などの雑事が溜まる状況。
・理想のルーティンが定まっていない。


まとめられる項目もありそうだけれど、ざっと思いつくだけでも結構ある。ちなみに問題解決は「紙に書くといい」ということは知っている。書いてもいる。ほぼ毎朝。そのことで先日『一人会議が終わらなくて、時期はずれの手帳を買った話。』という記事もnoteに投稿した。あれから10日以上経過し、手帳という心強い味方を手に入れたにも関わらず、相変わらずこの体たらくである。お恥ずかしい。
しかし手帳は、その日得た、ちょっとした情報や気づきを書き込んだり、前日に簡単なTo doリストを作成したりで少しは活用できている。そこは良かったと思う。



原因を箇条書きしたところで、ステップ3に進みたい。肝心の解決策である。まず簡単そうな問題から。手がつけやすそうなのは「家事などの雑事」だ。こういうことは淡々とこなしさえすれば終わっていく。ただ面倒なだけだ。後回しにして溜めるのは極力控えよう。どこかの本に書いてあった。「その作業が3分でできるか、できないか」を見極め、できそうなものはその場で片付けてしまうといい、と。醤油などの調味料の継ぎ足し。台所のゴミをまとめて外のポリバケツに入れる。明日の献立を決めておく。未来の自分を助けると思って、やった方がいいな、と思ったら感情を挟まずにその場でやっつけてしまおう。


「将来に不安がある」は漠然としているけれど、こういう焦燥感は私をたびたび落ち着かなくさせる。どうしてくれよう。瞑想する? 無理。瞑想している時間に「ああ〜生産性のない時間が過ぎ去っていく」と落ち着かないタイプだ。(でも昼寝は大好き。)深呼吸する? それくらいならできそうだ。1日3回を目標にしよう。
でも根本的な解決策となると、やはり行動しかないという結論が出る。それも、ちゃんと目標達成に向けた行動が日々できている、と実感できるような。ということで、これは他の問題を解決したら自動的に解決すると信じたい。


「時間がうまく使えていない」「やるべきことを細分化できていない」「優先順位がつけられていない」「理想のルーティーンが定まっていない」は、少々乱暴だがまとめられそうだ。というより、原因の時点で解決策が出ている。とっとと“理想のルーティーン”を決めればいいのだ。


もっと簡単に言うと、私に必要なのは結論「時間割」じゃないだろうか。


小学生が学習机の前に貼っている、月曜日から金曜日までの1時間目から5、6時間目まである、あのコマで割られた表だ。そこまで考えたところで「あれ?落ち着きのない子に“時間割”って変じゃない?」と思った。決められた授業時間が落ち着かないから、貧乏ゆすりしたり立ち上がって教室をうろうろし出すのに。
だけど学校の授業は、他者から勝手に決められて押し付けられたものだ。やりたいことがあって、自分でそれを達成するために取り組むことじゃない。
薄々気づいてはいたけれど、本気で何かを達成したかったら「気が向いたらやる」「目標は小さくてOK→PCの前に座るだけで◎」「紙に書いたら叶う」なんていつまでも甘っちょろいモードではダメなのではないだろうか。


脳裏に浮かぶのはYouTubeのルーティーン系動画だ。ほんわかしたオシャレ女子のルーティーンではない。体育会系の筋トレ、プロテイン摂取、数時間の勉強、自炊、また勉強、ランニング、といった自分を律する系の動画だ。彼らは毎日トレーニングや勉強、仕事を欠かさない。そしてタスクの進捗状況はアプリなどで管理して、就寝時間も守り健康にも気を使っている。


“健全な精神は健全な肉体に宿る”という。確かに小学生の頃の自分は今よりずっと落ち着きがあった。学校の授業に加え、月曜日から週末まで公文にそろばん、水泳、英語、習字、と習い事もこなしていた。(その反動で今現在怠け者になった感も否めないが。)小学生‥‥見習うべき対象である。
やっぱり時間割は必須かもしれない。1コマの時間を短めに設定して、 canvaの無料テンプレートあたりで作成してみようと決意。時間割を作れば「シングルタスクができない」も解決する。算数の授業中に、国語をするわけにはいかないのである。
ついでに「進捗状況の管理」は体育会系のYouTuberに倣って、アプリでシンプルなものを探してみよう。


残るは「クリエイティブなことに割く時間が読めない」だが、この大部分が「何について書こう」というアイデア段階に原因がある気がする。現にこの記事もタイトルを決めてからは、わりとスムーズにキーボードが打ち込めている。
だからこれを解決するには、noteに投稿したい記事のタイトルをストックしておくことが有効かもしれない。そしてそれはもちろん『読みたいことを、書けばいい。』が当てはまることだ。
その点、継続中の「読書記録」は書くことが決まっていていい。でももう少し自分の「読みたい」に寄り添った書き方を探求してもいいかもしれない。


そしてここまで書いて気づいたこと。
ああ、私はやっぱり書いている時間と書き上げたとき、ソワソワしなくなるし落ち着く。書くことは、落ち着きがない私と向き合うこと、そのものかもしれない、と。
それともう一つ。落ち着きがないのは、覚悟が決まっていないせいだったかもしれない、とふと思った。機会があったら、これについてもまた掘り下げたい。
ひとまず明日は、時間割表を作ることに専念しようと思う。

長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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