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鈍感な世界に生きる敏感な人たち〜HSPの私がもう一度自分を見つめ直す(トラウマを繰り返す私)


私は保育士歴2年。この春転職をし、新しい保育園で新たなスタートを切る。先日、4月からの新しい自分の仕事の役割が伝えられた。顔合わせと書類提出を兼ねて、1日を通して、担当するクラスの保育に入ってきた。それは、5歳児クラスの加配と言うお仕事。

加配とは、規定の保育士人数にプラスして配置される加配保育士のこと。その役割は、一般の保育士とは異なる。障害をもった子どもが、支障なく保育園生活を送るための手助けをするという役割を担っている。また、一般の保育士が障害を持つ子どもの援助を行うことによって、他の園児への保育が滞る事もあるので、そんな状況を防ぐ為にも、加配保育士は必要。

本来なら担任の保育士一人でクラスを担当するところをプラス要員として私が入る事になる。元々居た保育園では、この加配の必要な子どもが居るにも関わらずその配置がなされていなかった為、私はそのような子どもへのフォローに回ることが多かった。とりわけ私は他の子どもよりも何らかの手助けが必要な子どもに目を配る傾向があり、今回の保育園での面接でもその話をしたが、まさか一年目で加配担当になるとは、思ってもいなかった。大変光栄であり、学びの一年となると思う。今までの2年間、乳児クラスで学んだ保育とはまた違った動きが必要になる。

そこで気になったのが、自分の性格と現時点での裁量。

本当にこの私にその役割が務まるのか???

前にも記事にした通り、私はHSPの気質を強く持つ。前保育園での人間関係のもつれ、自分の保育へのこだわり、立ち回り方の難しさ、他の保育士との対話の難しさと必要性について、色々考えた。その中で、もう一度改めて、自分の性格と向き合って、整理する必要があると思い、昨日、この本を手に取った。


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HSPの特徴として、

・繊細な神経を持つために問題が生じやすい。

・タフさや外向性が高く評価されている文化で、抑圧されている。

・痛みへの耐性が低いことに加え、自分自身について深く掘り下げて考えるので、問題が起きたとき、そこから目をそらそうとしない。

そんな生きづらさを持つ。

悲しみも人一倍感じてしまう性質のため、疲れやすい。また、自尊心が欠如している場合がある。そんな私が、どのようなことに注意して、この加配保育士としての自分を一年間全うして行くのが良いのか、考えてみた。

担当するクラスには、2人の加配が必要な子どもがおり、その子どもを基本的には任される事になった。担任は全体を回して行くので、私はその2人を主に見る事になる。一人一人の子どもと向き合うのは得意だと思う。けれど、今回は発達障害を抱えた子ども。あらゆる概念を覆す事が多いだろう。

発達障害については、今までも多くの書物を読んだり、事例を見てきたので知識としてはある程度詰め込まれてはいるが、その保育方法については、これから切磋琢磨、関わりながら手探りの日々となるだろう。そんな中、必要なのはやはり、担任の先生初めその園の保育士との関係性、連携、相談などになって来ると思う。1人で出来るものではないし、色々なアドバイスももらいながらやっていかなくてはいけない。

HSPは、人より繊細な面があるので、あらゆる細かい事に気付く。それは自分の利点として自信を持っておきたい。子どもの細やかな変化にも目を配りたい。けれど、傷つきやすい一面があるし、私にはあらゆるシーンにおいて、トラウマとなるような過去が多過ぎるのを自覚している。

そんな中で、注意点をこの書物から学んだ事。

「あなたは私の気分を害した。というのも、私は傷つきやすい、というのもよくない」要は捉え方の問題だ。それを「自分が何を好きじゃないのか、自分自身のことをはっきりと相手に伝える。」ことが大事。

断り上手になる事が大事。自分はどこまでなら耐えられるのか。境界線を引いておき、それを越えそうな時は、Noと言う

昨日、担任の先生も仰っていた。ストレスが溜まったら相談してください、と。私は無理をしがち、自分の役割を〜〜すべきと考えがち。気付いたら心がもう既にダウンしてしまっている、ということも十分にあり得る。それからでは遅い。〜すべきと道徳化せず、すべきから、〜だったらいいのに(願い)へと考え方を転換する。

そして、疲れというのは、悲しみが形を変えたものであり、眠っても悲しいことはなくならない。気分が重いとき、本当に必要なのは、睡眠よりも成功体験。疲れる事に対して過剰に反応せず、自分に合った努力を続けて行きたい。

他の人よりも疲れやすいが、少人数で長時間連続してでなければ、人といるのは好きなのだ。1人の時間を好み、長時間を大人数で過ごすとひどく疲れてしまう私だけれど、他の大半の人と同じようにタフでエネルギーに満ち溢れた人間になろうとするのはやめて、その代わりにとても敏感で、感受性の強い自分を受け入れ、繊細な自分にぴったり合った方法を見つけ出していきたい

そんな自分とその加配が必要な2人の子どもの信頼関係がぴったりと築ける瞬間をひとつひとつ重ねていきたい。丁寧にかつ、その子の将来に向けて時には毅然と向き合っていきたい。加配が必要な子どもの支援については、また別の形で勉強を重ねて行く。乳児クラスで感じた癒しとは違うシーンも多くあるのが予想されるけれど、たくさんたくさん、その子ども達と一緒に笑えますように。それを目標にしたい。こだわりの強さゆえのやりづらさ、苛立ちの感情を人より多く経験する発達障害の子どもに対して、分かりやすくかみくだいた説明をし、その子のストレスを軽減出来たらいいな、と思う。


最後にHSPの私が、私らしくある為に必要なことが、この書物にまとめてあったので、紹介します。

1、HSPの能力を楽しむ機会を作る。

2、五感から過度に刺激を受けないための対策を取る。(視覚、音の刺激)

3、過度な刺激を受けたら、じっと自分の内側に集中する。

 ➡︎何にも注意を向けず、意識を休ませる。これは、負担のかかることをする前日にも有効。

4、自分自身へ愛情を向けて自分を守る。

5、自分自身に思いやりを持つ。

6、自分自身と和解する。

 ➡︎自分が他の人にとってちょっと面倒な存在であることを自覚し、そうした自分を受け入れる。

7、心理セラピーを受けてみる。(私はこれには興味がない。理解し合える親友を持つことを大事にしたい。)

8、自分らしくいることの喜びを感じる。

 ➡︎他の人よりも有能な点がある反面、困難な点が多くあるのも事実。こまめな休憩が必要。他の人たちよりも自分自身をいたわる必要がある。


こうやって並べていると、本当にHSPって超面倒。でも、その細やかさがあって、人の繊細な部分にも入り込めると信じて、超ポジティブに受け止めたい。あまり深く囚われることなく、でも自覚を持って対応していきたい。そして、こまめに切り替えて、自分を取り戻す時間を大事にしたい。


まずは、ぼちぼち頑張りますね。

長い記事を読んで下さった方、ありがとうございます。

HSPの性質を持つ方、共に頑張りましょう。








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