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遅咲きの保育士みほさんの葛藤
私の今勤める園では、保育士の事を先生と呼ばない。
だから私は、保育士さん達からも子ども達からも「みほさん」と呼ばれている。
私は亡き父の残してくれたこの名前がとても好きなので、
みほさん、と呼ばれると気持ちが上がる↑↑↑
1歳児クラスのほとんどの子どもが最初、みほさんと呼べなかった。
「ほ」と言う発音も難しい。「ほ」は「お」となり、ミオさん、と響きは同じなので、それでも嬉しい。
ところがクラスの女の子に「みおちゃん」という名前の子が居て、
先日、「あれ?みおちゃんとみおさん、同じ名前だよ?」と
少々口の達者になったMちゃんが言う。
私は、「ホットケーキ、って言える?」「うん!ホットケーキ!」
その「ほ!」だよ「みーほーだよ〜だからみおちゃんと同じ名前ではないよ」
Mちゃん「・・・ホットケーキ、食べたことあるのぉ〜〜〜???」と
話題が全く違う方向に変わってしまった!笑
Mちゃんの頭の中には、あまくて美味しいホットケーキの事でいっぱいだ。
まー、いっか!笑
「みほさん、ホットケーキ大好きだよ〜美味しいよね〜」と流れて行った。
年度が終りに向ったこの頃では、、わたしを見つけると「みほさーん!」と何人もの子どもが押し寄せてくれて、私は元気と笑顔をもらう。
一番苦労した子は、「ティアタン」から「みほさん」へ。
何故にティアタン???笑 半年以上そう呼ばれていたので、今でもその呼び声が耳に残っている。
今では満面の笑みで呼んでくれて嬉しいよ!!
そんな子ども達とも今月末でさよなら・・・。
園のやり方や、私の置かれた立場は、とても苦しいものがあった。
その中から、私なりの、自分はどうしたいのか、どうありたいのか、
何が一番気になるのか、など考えるきっかけとなった。
パートでフルタイム8時間週5日。転職活動の条件もそれで探した。
それなら正規として働くのはどうですか?とも提案された。
けれど、2年前に筆記試験で保育士資格を取り、現場経験はまだ2年。
独学で資格を取ったけれど、実技的なものを創り出す経験も学びもしていないので、自信もなかった。
パートフルタイムの保育園と契約社員で担任を持てる保育園に内定が決まり、悩み抜いた。
結果、年齢的に体力の自信のなさから、パートを選んだわけだが・・・。
最近、Twitterで知った、エデュカーレと言う定期購読雑誌を見つけて、
大いに興味が湧いたので、早速注文した。
去年の6冊が送って来られ、更にバックナンバーで気になるものを追加注文した。
これをずっと読んでいるのだけれど、とても勉強になる。
まだ今の保育園でしか経験のない私にとって、他の保育園のこと、保育士さんのことを知れて、すいすいと読み進められる。
フリーのパートとして保育士をする事のつらい面、良い面、
あくまでも担任のサポートであり、クラスの固定もないのが通常だと言う事。
また、加配の問題。加配についた保育士が、担任にどう見られるか、と言う、人間関係の問題。
それはどこの保育園でもあり得る。
私は基本、「子どもの最善の利益」を最優先にして、周りの保育士さんとの連携を取るのがモットー。
でも時に49歳と言う年齢と、今までの社会経験が邪魔をして、やりにくい場面に出くわす。
ただ時給をもらってやり過ごすのはイヤで、子ども、保護者、保育者達の縁の下の力持ち的な存在になれればいいな、と思うからこそ。
時々、、、うまく立ち回れなかったのが、今の保育園での葛藤だっただろうな。
次の世界はどんな世界なんだろう・・・。
今は、春の出会いをとても楽しみにしている。
読んで下さってありがとうございます! 励みになります。