なんでもない日の泡風呂
しゅわしゅわぷちぷち
泡々のお風呂に体を沈めて音を聞くと、たのしくなってくる。
あんなにお風呂に入るのが面倒くさかったのに!
仕事モードが残っている内に、パパッと入ってしまえばいいのに、ついベットに腰掛けちゃって、携帯開いちゃって、ジャニーズの写真眺めちゃって!永遠に見ていられるわ。
お風呂に入らなきゃいけないのに、入ってないで携帯見るのって、ずっと心の隅にやらなきゃいけないことがあって、心地よい時間じゃないのにねぇ。
重い重い腰を上げてお風呂に入る。
最近は特に抜け毛が激しいから、いつもより優しくシャンプーして、最後の一個の泡々入浴剤に入る。
途端に面倒くさいお風呂からたのしい癒しの場所になった。あー、私ってたんじゅーん!
泡の音を聞いたり、水面の泡をずわっと手に付け取ったり、たのしいたのしい。
最後の泡が、ジジジッと線香花火みたいな音を立てるのを、少し濁ったお湯に浸かりながら聞いてお終い。
こんな心がささくれ立った日のために、また入浴剤を用意しておこう。
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