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スコアアップのための勉強法

どうしたら資格が取れるのか。
どうしたら英語が出来るようになるのか。
どうしたら合格できるのか。

私が英語を教えている生徒さんたち(中学生~社会人)を見ていて、何ともやりきれない気持ちになる時があります。

あまり勉強が得意でない男の子が同級生に「なんでそんなに頭がいいの?」と尋ねました。「いっぱい問題を解いてたからだよ!」とその子は答えました。もちろん、実際に取り組んだ問題の数に圧倒的な差があると思いますが、どれくらい深くまでひとつひとつの問題を掘り下げて考えたかの違いも大きいと感じます。

ある社会人の男性が同僚に「なんでそんなに良いスコアが取れるんですか?」と訊ねました。その方は「普段は時間がないので、授業中だけは120%で取り組みました」と答えました。授業中に積極的に質問をし、全てのタスクを主体的にこなし、メモを事細かに取っているタイプの学習者です。同じスコア同士だったのにここまで差が開いたのは、教えてもらおうではなく、自分から学ぼうという姿勢の違いだと思っています。

同じような主旨の記事はたくさんあります。

でも、どこを見ても内容はほぼほぼ同じです。私の記事も、恐らくどこかで見た内容だと思います。結局、行きつくところは似てきます。

でも、この記事を見てちょっとやってみようかなと思ってくれる人が居ないとも限らないので、私の言葉でまとめてみたいと思います。


問題を「たくさん」解く?

試験などに挑戦する際、問題をたくさん解くことは大切です。しかし、復習もせずに問題を解き続けるのはおすすめ出来ません。問題をたくさん解くことで色々な問題に触れるのは効果的なのは、既に基本が身に付いていて応用レベルに到達した人たちです。

また、「たくさん」という言葉が具体的にどんな数字を指すかは、その人次第です。ある人は100題、ある人は問題集2冊と答えるかもしれません。しかし、実際に何かをマスターする時に必要な「たくさん」は、多くの人の想像を超えるくらいに莫大な数を指しています。

その量をこなすよりも現実的なのは、1問ずつしっかりと振り返る時間を取ることです。ゼロからスタートする場合、どんなに問題を解いても成果が出ない場合、基本知識がないことを自覚している場合には、1つ1つの問題をじっくり復習してください。


復習の判断基準は「正解の理由まで自分で説明できるか否か」

大前提として、正解した問題も含めて、復習は必要です。ただし、時間の掛け方は2パターンに分かれます。この時の判断基準は、「正解」か「不正解」かではありません。「正解の理由まで自分で説明できるか否か」です。

○ 正解の理由まで自分で説明できる ➡ 解説でさらっと確認する
○ それ以外 ➡ 解説を読むor調べる ➡ ノートにまとめる

正解の理由まで自分で説明できて、それが解説と合致しているのであれば、同様の問題が登場した時にも必ず解けるはずです。時間を掛ける必要はありません。

少しでも不安な部分があるのであれば、見過ごさずに不安を解消してから次に進んでください。

初めて取り組む問題の復習は非常に時間がかかります。それを何とか堪えて続けていくと、スピードはどんどんUPします。例えば、ある問題集を3回解くと決めたのであれば、1周目にかかる時間はかなり多めに見積もっておくと良いです。

片手間に何十題も見直すくらいなら、一番苦手だった1題を選んで、じっくり見直してノートを作ってみてください。


ノートは自分の言葉で書く

復習ノートを作るのであれば、自分の言葉で書くようにしましょう。解説を、内容を咀嚼せずに丸写しするくらいなら、しなくて良いです。内容が理解できているからこそ自分の言葉で書けるのです。逆に言えば、自分の言葉で書けないのは、理解できていないからです。

時に、解説を読んでも分からないこともあります。確かに解説が万人にとって理解しやすいものでないケースもありますが、一方で、自分の知識が及んでいないケースも少なくありません。分からないことがあれば、本やインターネットで調べましょう。たいていのことは、ちょっと検索すれば答はすぐに見つかります。山ほど情報が出てきた場合は、信頼できるサイトを選んで参照して下さい。

私はワードのような文書アプリにPCで打ち込んでまとめています。手書きが良い人は手書きで、デジタルが良い人はデジタルで。文章アプリの良い所は、目次が自動的に作れる点、全文書から文字検索が出来る点です。あと、かさばらない(笑)


たいていの試験は出題範囲が決まっています。過去に簿記、日本語教育能力検定、キャリアコンサルタント国家資格などの資格試験に挑戦した際、私は全く同じアプローチで挑みました。大学のテストも同じ手法を取りました。いずれも短期で独学一発合格(キャリコンは養成講座受講が必須ですが)でした。

今も「そういえばあれって…」とノートを開くことがあります。ゼロから調べなくても答えがまとまっているし、学習したことを自分の言葉で書いているので思い出すのも早いです。ノートは財産です。

なにか試験に挑戦されている方のご参考になれば幸いです。

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