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【カナダモントリオール】公共交通機関利用方法 メトロ、バス 券種 切符購入 OPUSカード更新など

モントリオールの公共交通機関について個人視点で紹介します。

動画も作りました。よろしければあわせてご覧ください。


モントリオールの公共交通機関

主に利用することになるのはメトロバスですが、モントリオールは両方STM(Société de transport de Montréal)という会社が運営しています。
そのため切符や定期などは全て共通で利用できます。

ちなみに特にバスは定刻遅れや早まり、すっぽかしなどは珍しくありません
メトロもバスも、駅や車内のアナウンスはフランス語でのみ行われます。
モントリオールの公共交通機関が敷かれている範囲は、AからDのゾーンに分けられています。

今回は主要エリアのAゾーンについて説明します。

メトロ路線図参考

STM公式ウェブサイト https://www.stm.info/


券種

STMの切符には細かくさまざまな種類があります。

Aゾーン 一般料金 2023年11月現在

まずは【回数券】です。

違和感があるかもしれませんが、モントリオールでの公共交通機関の運賃は距離でなく回数で決まっています
利用ゾーンや券種ごとに決まりはあるものの、すぐ隣の駅で降りても、10個先で降りても運賃は変わりません。

1-trip - 1回券

料金:$3.75
1回分用の基本の切符

バス車内で購入できる唯一の切符。
バス車内での購入の場合、両替やお釣りのシステムはないため、丁度で払う必要があります。
白い紙のチケット、ICチップつきのチケット、OPUSカード(交通IC)で利用可能。

回数券は120分内の乗継が有効です。後述します。

2-trip - 2回券

料金:$7.00
1回券が2回分使える切符

1回分の運賃が$3.50となり多少お得です。
ICチップつきのチケット、OPUSカードで利用可能。

10-trip - 10回券

料金:$32.50
1回券が10回分使える切符

1回分の運賃が$3.25となりわりとお得です。
OPUSカードでのみ利用可能。

次に【定期券】です。

3-day - 3日間定期

料金:$21.25
連続した3日間有効な切符

初回利用日から3日目の23:59まで利用可能。
例:火曜日の午前10時に初回利用→木曜日の午前0時以前まで
ICチップつきのチケット、OPUSカードで利用可能。

Weekly - 1週間定期

料金:$30.00
一週間有効な切符

月曜日から日曜日の23:59まで使えます。
OPUSカードでのみ利用可能。

Monthly - 1ヶ月定期

料金:$97.00
月の初日から末日まで有効な切符

前月の20日以降から事前購入できます。
OPUSカードでのみ利用可能。

少々変わり種な定期券もあります。

Unlimited evening - 一夜定期

料金:$6.00
午後6時から翌朝5時まで有効な夜遊びに適した切符

深夜0時までに使用開始する必要があります。
A~Dゾーン全域で使えます。
ICチップつきのチケット、OPUSカードで利用可能。

24-hr - 24時間定期

料金:$11.00
連続した24時間有効な切符

購入時ではなく、初回利用時から24時間の利用期間があります。
ICチップつきのチケット、OPUSカードで利用可能。

Unlimited Weekend - 週末定期

料金:$15.25
金曜午後4時から月曜午前5時まで有効な週末切符

A~Dゾーン全域で使えます。
ICチップつきのチケット、OPUSカードで利用可能。


乗継について

回数券は120分内の乗継が有効です。
乗継については、いくつかのルールがあるようです。

最初に切符を認証してから120分間有効
✅ バス↔メトロやバスの別路線などで利用可能
🚫 同じ路線内の中断や往復での利用は不可

3つめについては、例えば
❌ バス往復; 45 Papineau北行きとPapineau 南行き など
❌ Métro往復; Green line Honoré-Beaugrand行きとAngrignon行き など
❌ Métro乗車中断; Orange line Côte-Vertu行きで途中下車し、Orange line Côte-Vertu行きに戻る など

以上のようなものが対象外のようです。
この時には乗継は適用されず、別の1回分として消費されます。

詳細についてはSTMの公式ウェブサイトをご覧ください。


切符購入方法

切符はメトロ駅窓口、駅構内の券売機、バス車内(1回券のみ)で購入可能です。
券売機は何故か各駅に1~2台のみなので、日頃から非常に混雑しています。
週末や月末は特に混雑しており、長蛇の列を免れられません。

券売機での購入方法を説明します。
実際に購入している様子は映像のほうがわかりやすいと思うので、動画でご確認ください。

券売機

物理の切符購入か、OPUSカードへのチャージかで多少使い方や画面が違います。

こんな見た目で意外とタッチパネルではないので、画面左右にある物理のボタンを押して選択します。

1.券売機の前に立つ

券売機では、英語かフランス語での表示ができます。
デフォルト画面で変更します。

2.購入媒体を選択する

切符購入か、OPUSカード新規購入かを選択します。

OPUSカード新規購入は1枚$6.00です。
少なくとも1回券以上の切符をチャージする必要があり、空のOPUSカードのみを購入することはできません

【OPUSカードの場合】

券売機にあるOPUSカード読み取り機にカードを置きます。

現在カード内に保持している切符の一覧が出てきます。(この時は8月分の一ヶ月定期です)
8番のボタンで更新を選択します。

3.券種を選択する

【物理切符の場合】

購入する切符を選びます。

【OPUSカードの場合】

このカードで現在購入できる切符の一覧が出てきます。(この時は9月分の一ヶ月定期と、一週間定期です)
次月分の定期を購入するため、一ヶ月定期を選択します。

4.枚数(ロット数)を選択する

その券をいくつ購入するかを聞かれるので、選択します。
※一ヶ月定期の場合は無し

5.決済する

画面に表示された内容と金額を確認します。

カード決済を選択し、カードリーダーにカードを挿入します。

テンキーで金額を確認後、ChequingかSavingどちらからの決済かを選び、暗証番号を入力します。
承認されたらカードを抜きます。

6.購入完了

領収書の要否を聞かれるので、選択します。
OPUSカードの場合はチャージ済みのOPUSカードを抜きます。
切符や領収書が落ちてきて購入完了です。


メトロ改札方法

改札

使い方は非常に簡単で、OPUSカードやICつき切符は改札にタッチ、紙チケットは挿入口に入れるだけです。
金属のバーを物理的に押して進みます。

距離で運賃が決まるわけではないため、改札を出る時は切符やICカードをかざす必要はありません
楽です!

自動ドア改札

各改札にバリアフリー用の自動ドアが備え付けられた改札がある場合があります。


バス乗車方法

バス停

バス停で待機します。
バス停横の屋根のある待合所にいると稀(?)にスルーされることがあるので、しっかり存在をアピールします。

バス車内

到着したバスの前側の扉から乗車します。
※大型車は後方からも乗れる

Bonjour! と運転手に挨拶します。※結構大事
(私はフランス語を日常使いしませんが、バスに乗る時とお店の店員さんにMerciを言う時だけは使います)

同時に、運賃箱にICカードやICチケットはタッチ、紙チケットは奥側のわかりにくい位置に縦に挿入、取り出します。

バス車内で1回券を購入する場合は、運賃箱に丁度の料金を入れます。
奥側のわかりにくい位置から切符が出現するので、取り出します。

体感30%くらいは運賃箱が壊れたバスがやってくるので、その時は無料で乗れます
何故壊れたまま運行しているのかは不明です。


バス降車方法

黄色い紐が張り巡らされているバス車内

降りたいバス停のアナウンスがかかったら、Arrêt(降車)ボタンの押下、または黄色い紐を引っ張って合図します。

ボタンや紐が有効な場合、たいていは音が鳴り、車内前側の電光掲示板か停車マークが点灯します。

気をつけておく必要があるのは、行き先表示の電光掲示板が真っ暗だったり、アナウンスがかからなかったり、ボタンが壊れている場合がほどほどにあることです。

また、モントリオールは工事が多く迂回路を経由することも多いため、外や地図を見ながら注意深く乗車しましょう。

後ろ側の扉と点灯中の停車マーク

降りる際は前側後ろ側どちらの扉を使っても問題ありません。
後ろ側の扉は触らないと開かないものがほとんどなので、開かない場合はグッと押しましょう。


番外編

Bixi

番外編として利用していたシェアサイクル、Bixi
月額$20程度

電動自転車に初めて乗り、それはそれは快適でした。
基本どこにでもステーションがあって便利でした。


以上です。
誰かの参考になりますように

北海道出身