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写真を元に絵を描くというのはズルい?

二見書房マドンナメイト文庫 高畑こより著『名門乙女学園 秘蜜の百合ハーレム』のカバーイラストを担当致しました。

https://madonna.futami.co.jp/book/index.php?isbn=9784576221830

12月12日発売予定ですが、既にAmazonなどで予約出来ます。

菱川みひろ名義では初の商業イラストレーションのお仕事です。
他の人からは小さな1歩に見えると思いますが、僕にとっては大きな1歩。

なぜなら緊縛やまんこを描き始めてから仕事が上手く行かなくなり、もう諦めても良いだろうと思うくらいには長年苦労していたからです。(この辺りのことは機会があったらまた別に書けたら良いなと思っています)

本が売れても僕が儲かるわけではありませんが、イラストの評判が良ければ次の仕事につながる可能性があるのでご興味がある方はぜひ買っていただけると嬉しいです。

絵のモデルはSuiさんとmicoさん にやっていただきました。(感謝です!)

と、ここまではTwitterやFacebookに書いたこ内容。

写真を元に絵を描くというのはズルい?

ところで話題が変わってしまいますが、一般的に写真を元に絵を描くというのはズルいと思われているというか、あまり高く評価されない感じがしています。

確かに、何も資料を見ないでパパッと描いたり、写真に頼らず実物を見て絵を描くのはとても技量が必要です。

近年もトレパク疑惑で問題になったイラストレーターもいますが、問題は写真を元にしていることではなく、自分に著作権がなく許可も得ていない写真をパクって絵を描くのが問題です。

でも写実的な絵の人の多くは写真を元に絵を描いていると思われます。

30年くらい前、僕が若かった頃は雑誌の切り抜きなど資料を集め分類しておくのもイラストレーターにとって大事な仕事のように教えられた記憶もあります。

近年ではネットで検索してその写真を資料に描くイラストレーターも多いと思われます。

もちろん皆さん著作権侵害には気をつけて丸写しにならないように配慮して描いているはずが、僕はなるべく自分で撮るべきだと考えていたので、緊縛画やまんこを描く数年前に社会人向けの写真教室に数カ月くらい通って勉強をしました。

ちなみに自分で撮らない理由は人それぞれ色々あると思いますが、締切がタイトで撮る時間がないこととイラストのギャランティに対して撮影するコストが見合わないという理由があると思います。

でも例えば、ノーマンロックウェルというアメリカの偉大なイラストレーターが居ますが、彼はイラストのイメージに近い写真を自分で撮影してそれを元にイラストを描いていたと言われています。

僕はロックウェルの制作過程を見習いたいです。

ちなみにカメラの前身であるカメラ・オブスクラという機械がありますが、これは下絵を描くのに用いられたそうなので、写真を撮ってそれを元に絵を描くというのはあながち邪道でもなんでもないんですよ。

むしろ写真を撮ってそれを作品にする方が邪道? いや、それは言い過ぎでした笑

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