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人間関係でいちばん大切なのは『自分らしくいること』

これからの季節、人付き合いに悩む人は多いんじゃないかと思います。
4月から入った新しい環境で、目の前のことには慣れてきて、次はそこの人間関係の中に自分をうまくとけこませること、と考える人は多いだろうから。

でもね。
人間関係で大事なことっていうと、多くの人は「今の自分をよく見せて、今の人間関係をより円滑にすすめること」を考える。
私は、ほんとうに大切なのは別のところにあるんじゃないかな、って思っています。

私の考えを、あなたにも紹介させてください。なにか気づきがあったら嬉しいです。


自己紹介

はじめましての記事を読んでくれた方は二重での紹介になってしまうのですが、私は高校3年生から、解離性障害という精神疾患を患っています。

多感な時期。私の場合初めて精神科に行ったのは、部活の引退試合が終わって、さあこれから大学受験に集中するぞというタイミングでした。
結局私の治療は入院を伴い、高校3年生の9月から受験直前まで入院。入院している間はもちろん学校にも通えず、3ヶ月ぶりの登校は受験直前。割とクラスの人間関係もピリピリしていて、3ヶ月ぶりに登校した私は完全に浦島太郎状態でした。

そのときに思ったんですよね。あぁ、入院前の私って、本当にいろんな人間関係のしがらみを「そういうもんだ」と思って受け入れてきていたんだなあって。

かんたんにいうと、一番仲がいいと思っていた友人と、3ヶ月でまったく話が合わなくなっていて。
今まで全然仲良くしていなかった別の子とばかり話をするようになりました。
今までの友人と、価値基準が合わなくなった。より正確に言うと「今までも価値観は合っていなかったけれど、環境だったりそのほかさまざまな要因で、『価値観の合う友人』のようにみせかけていた」といった感じでしょうか。

解離性障害って?

人間は多かれ少なかれ、人間関係のなかで「ほんとうの自分」とは別の、「集団の中で求められる役割」を演じます。心理学の用語ではこの役割を「ペルソナ(仮面)」っていうそうです。

私が患った解離性障害という障害は、いろんな症状があって一概にいうのは難しいんだけど、
少なくとも私の事例でいうと、この「ペルソナ」が板につきすぎてしまって、ほんとうの自分が出てくるタイミングを失って仮面の下で悲鳴をあげてしまうような、そんな障害と私は認識しています。

高校3年生以前の私は、人間関係でまわりに合わせるのが上手すぎた。
だから本当は価値観の合わない友人とも、相手の望むリアクションをして、相手の望む行動を返して、友人で居続けることができてしまったんです。

それを友人ひとりだけではなく、全員―――親にも教師にも、ほかの友人にも全員―――に対して、私は実行していました。物心ついたときからずっと、そういうものだと思って。
そして私自身すら「ほんとうの自分」の存在を知らないまま、大人になろうとしていました。
「ほんとうの自分」からしたらたまったものではないですよね。そりゃ悲鳴あげて、自己主張もはじめるわ。そういう障害でした。

だから、高校3年生からの私は、それはもう必死になって「ほんとうの自分」を探しました。
私は自分がどんな性格で、なにが好きで、どんなことに怒りを感じるのか、何も知らなかったから。

実のところ、それから15年経って、アラサーの年齢になった私にも、自分のことはよくわかっていません。
でも高校生のときよりかは、仮面をはずして人間でいることはまあ、マシになったな、って思ってます。

人間関係に悩んでいる人に伝えたいこと

冒頭にもお伝えした通り、「人間関係で大事なこと」っていうと、多くの人が「今の自分をよく見せて、今の人間関係をより円滑にすすめること」を考えるんじゃないかと思います。

心理学的にいうなら、より分厚いペルソナを被って、「ほんとうの自分」をより強固に覆い隠す方法を。

でも、それを私はおすすめしません。

人間って、ほんとうに十人十色で、いろんなひとが世の中にはいるなっていうのが、精神科に15年お世話になった私の感想です。
でね、面白いことに人間って、 似たような人と引き合うようにできているんです。

例えば、お昼ごはん。おなかが空いたなって思ったとき、あなたはどこに行きますか?
マック?松屋?スタバ?それとも家に帰って自分で作る?

ここでどの選択肢をとるかによって、お昼の時間帯に一緒にいる人を自分と近しい人にフィルタリングしているの、わかるでしょうか。


だからね、
近づきたい人がいるなら、「その人と同じ行動をとる」のが一番手っ取り早い。
でもその分、自分と境遇が似ている人との接触機会をひとつ失ってしまうんです。

私は、お昼ごはんはもちろん、日々の生活を
「本当に自分がしたいこと」で埋め尽くして、
人間関係を自分でカスタマイズすることを覚えました。

もちろんその過程で、たくさんの友達が去っていきました。
でもそのぶん、分厚い仮面を被って、心が悲鳴をあげる時間も少し減りました。
自分ひとりの時間に、部屋でコーヒーを淹れて、YouTubeを見ながらぼんやりする間は、ペルソナなんていらなかったから。

そうして残った友達は、今の私を…ペルソナでがちがちに固めた私ではなく、ほんとうの私の理解者たちです。
面白いことに、前よりちょっと友達が増えました。
たぶん自分の心に従って生きている人の方が、面白いから、人を寄せ付けるんじゃないかと思います。

だからね、
人間関係に悩んでいる人は、ひとりを怖がらないで。
自分を大きくみせようとしないで、ありのままの自分でいる時間を大事にしてほしいです。
そういう時間を大事にしていたらきっと、今の環境でも、あなたの理解者がどこかからぽっとあらわれるはずだから。

ひとりが怖いからって、厚い仮面を被ってしまったら、それは巡り巡って自分自身を苦しめるから、気をつけてくださいね。

さいごに

私が職場での人間関係において大事にしていることを、ひとつお伝えします。

どこで聞いたか忘れてしまって、出典元を明記できないんですが

人は仕事のできる人が好きなんじゃない、
仕事はそこそこで、気配りができて、
なにかにつけてお菓子をくれる人が好きなんだ

出典元わかる人いたら教えてください

そうはいっても職場での人間関係は、円滑であるに越したことはないので(笑)、
気配りに自信のない私は、「なにかにつけてお菓子を配る」は意識しています。

ちょっとしたお礼にいいサイズ感と食べごたえという観点から、キットカットがおすすめです!


『書く習慣』内で紹介されている、1ヶ月書くチャレンジに挑戦しています。
今日はDay22 ♯人付き合いで1番大切だと思うこと について書きました。

Day16まではInstagramのハイライトから見れるので、お時間あるときに読んでもらえると、とても嬉しいです。


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