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襷は心を繋ぐもの~思いを遺すは思い遣り(おもいやり)~

私は箱根駅伝がとにかく好きです。
相続に携わる私が、駅伝をみて思ったアナザーストーリーをお伝えします。

お正月のTVは箱根駅伝。
家に1台しかないテレビを父が独占していたのがお正月。
それを一緒になって観るようになったのは受験の年。
そう、2001年第77回でした。
私が入学することになる法政大学がトップを、それを順天堂大学が追い、さらにそのあとを追いかけたのが今回の主役、中央大学です。
2分差ならひっくり返す!!そう言って追いかけたのが中央大学、藤原正和さん(現:中央大学監督)です。
それが三つ巴の死闘の末、本当にひっくり返して、往路のゴールテープを切ったのが中央大学。
感動の名場面はいくつもありますが、
この瞬間を超えるものはまだありません。
その時から母校の法政大学以上に応援してきたのが中央大学です。
中央大学は出場回数97回、優勝回数14回、連続優勝回数6回と素晴らしいレコードをもっています。

今年、2024年1月1日ニューイヤー駅伝の解説で
増田明美さんが「襷は心を繋ぐもの」と仰っていました。
今私が力を入れている相続の仕事に通じるものがあると思いました。
ご先祖が思いを載せて繋いできてくれた心を受け取り、自分の人生を精一杯走り、次世代に繋いでいく。まさに相続と同じだと思いました。

そんな翌日、記念すべき100回大会が行われました。
優勝候補の一角と言われた、中央大学の成績が振るわない。。。
1区溜池選手から出遅れ、エースの吉居大和選手も昨年のような走りではなく…どうしたの中央!?!?と
どうやら、追い込んだ結果、風邪が蔓延してしまい、16人中14人が罹患していたと2日が終わったあとに知りました。

3日、復路では浦田元監督のお子さんの浦田選手が山下りを、吉居駿恭選手が区間賞と健闘し、何度も窮地を助けてくれた3年生の阿部選手にいたっては1日に発熱していたにも関わらず、なんとか襷を繋いでくれたというのです。
結果は13位。10位以内のシード権すら落とす展開に。
体調不良の選手が多い中、大健闘を称える声が圧倒的に多かったとは思います。私も往路2区、復路9区10区と沿道に出て応援して必死で走る彼らを目の当たりにしたら、頑張れ!!しか出てこない。
選手は持てる力全部でその大地を蹴って仲間に襷を繋ごうとしてるのが伝わってくるのです。

花の2区吉居選手

20年ちかく中央大学を応援してきて、長らく優勝から離れ、苦しい時代もみてきました。そんな中央が毎年強くなり、優勝候補の一角に帰ってきたのです。
記念すべき100回大会で勝利に帰ってくるシナリオをどれだけ夢見て涙したことか。
ショックがなかったと言えばうそになります。

ただ、選手や監督、関係者の皆さんはもっと悔しかったに違いありません。

確かに、体調管理も力のうち。それが厳しいスポーツの世界。その通りだと思います。ただ、このために一生懸命準備をし、練習をしてきた選手が悔しくないわけないじゃないですか。

そんな気持ちに土足で踏み込むような厳しい声が特に中央大学のOBから聞こえてきて、私は心をひどく痛めました。

そんな時、2月に設立となる「縁ディングノートプランニング協会」のTwitterで副代表がこんなつぶやきをしていました。

思いを繋いできた襷は重いんだなと気づいたのです。
伝統や期待を背負って重すぎている。
背負っているのは現役世代です。

思いを遺すことはもちろん大事。
思いを繋ぐことももちろん大事。
でもそれが重すぎたら選手は速く走れないと思いませんか?

これは承継においても同じです。
思いを遺す、は

思い遣り(おもいやり)

が大事なのです。

これがエンディングノートが「縁ディングノート」の理由のひとつでもあると私は思っています。

選手が軽やかに走れるように
子々孫々が軽やかにその人生を走れるように
思いを遺すことが大切ですね。

今年はさらに相続コンサルタントとして、そして、上記の縁ディングノートプランニング協会でも理事を拝命いたしました。
人と人の思いを繋ぐ相続コンサルタントとして頑張っていきます。


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