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【おさんぽ道楽】仁徳天皇陵古墳・大仙公園(大阪府堺市)

大阪巡りお散歩、第二弾は仁徳天皇陵古墳とその周囲に広がる大仙公園です。
仁徳天皇陵を含む百舌鳥・古市古墳群は2019年に世界文化遺産に登録されました。

子どもの頃、家族で犬を連れて時折訪れた場所です。
当時はもちろん世界遺産ではありませんでした笑

父が遺跡や寺社仏閣など、歴史を感じられる場所が好きで、よく連れていってもらいました。
遺跡や古墳というと、当時は中に入れるところもあったと記憶しています。
その中では、大仙公園の古墳は比較的整備が進んでいて、内部に立ち入れるものはなかったように思います。ただとにかく広いので、犬が喜び駆け回っていました。古墳の外濠に誤って飛び込んでしまったことがあり(藻がびっしり浮かんで緑色になっていたので、地続きだと思ったようです)、白い犬が緑になってしまったことは、今でも家族のお笑いエピソードです。

今行ってもあの場所は分かるだろうか・・・。

「世界遺産なんてずいぶん立派になって」
という想いを胸に、数十年ぶりに足を運びました。
(お散歩・写真撮影:2024-3-9)


世界遺産 仁徳天皇陵古墳

天王寺駅からJR阪和線で20分。百舌鳥駅に到着。

駅の改札横
早咲きの桜が満開でした。

平屋建ての駅舎。各駅のみ停車します。

駅前の御陵通を西へ進むと数分で仁徳天皇陵古墳の拝所に到着。

(2024-3-17 描)

仁徳天皇陵古墳
被葬者の正確なところは判明していませんが、天皇陵として宮内庁が管理しています。日本最大の古墳にして、世界最大級の墳墓。クフ王のピラミッド・秦の始皇帝墓陵と合わせ「世界三大墳墓」と呼ばれています。
三重の濠がめぐっていて、その外側に周遊路が整備されています(周遊路の全周:2.8km)。
規模=全長約486メートル、後円部径約249メートル、高さ約35.8メートル、前方部幅約307メートル、高さ約33.9メートル。(数字は堺市発表のもの)

立ち入ることは出来ず、最大限近づいてここまでです。あの森に、数々の埋葬品がまだ眠っていることでしょう。石室などの埋葬施設も複数あるようです。それらを繋ぐ道もないのでしょうか。もし造った時にはあったとしても、ずっと人が立ち入っていなければなくなっていますよね。獣は住んでいたりするのかな。謎は尽きません。

駅から拝所へ向かう途中にありました。
古墳は大きくて全景を見ることはなかなか出来ませんが、
このレプリカ(?)であれば「前方後円墳」の形がよく分かります。
古墳を守るはにわ。
かわいい。

拝所の近くに、百舌鳥古墳群ビジターセンターがありました。
入館無料。百舌鳥古墳群はもちろん、日本全国の古墳の成り立ちや、世界の墓陵の歴史などを知ることが出来ます。

特筆すべきは「シアター」で、8K映像が目の前の広い壁と床に投影されます。まるで映像に包まれているような体験ができ、巨大さゆえに全景を見ることが難しい仁徳天皇陵古墳を、空から一望することが出来ます。本当に大迫力で、最初立ち眩みがしたほどでした。上映時間は20分ほど。随時上映されていますので、仁徳天皇陵古墳を訪れた際には、ビジターセンターにも立ち寄ることをオススメします☆


大仙公園をざっくりmapでご紹介

ビジターセンターの前の信号を渡ると大仙公園です。
先にざっくりmapをご紹介。

便宜上、仁徳天皇陵古墳をかなり縮小して描いています。

大仙公園内にもたくさんの古墳があります。
ざっくりmapには今回ご紹介するものだけを描きました。

アオサギもお気に入り 孫大夫山古墳


公園に入って最初に目に入ったのは孫大夫山古墳(まごだゆうやまこふん)。

古墳というより外濠を撮ったような写真ですが、それには理由がありまして・・・

アオサギ!
魚を狙っているのでしょうか、この前傾姿勢のまま、まんじりとも動きません。

後ろが孫大夫山古墳。
帆立貝形前方後円墳とのこと。
言われてみればそういう風に見えませんか?

アオサギの狩りの行方に後ろ髪引かれますが、次に進みましょう。

枯れすすき覆う グワショウ坊古墳

どら池を渡り・・・(正面の建物は平和塔)

大芝生広場を縦断。

ひとけのないうねる道を進みます。

と、眼前に。
これは古墳に違いない。

絵、「シ」に濁点を付けてしまいました💦
(2024-3-17 描)

グワショウ坊古墳です。こちらは円墳。

濠の向こう側に古墳の丘が見えます。
古の空気は神秘的でありつつ、人を寄せ付けない何かも感じます。
「もっと近づいて見たい。でも近づくのは怖い」
まさにそんな感じ。

見えない水に囲まれた 旗塚古墳

次に姿を現したのは旗塚古墳。

(2024-3-17 描)

こちらの濠には水がありません。
でも濠に足を踏み入れるとずぶずぶと沈んでいきそうな気がしませんか?
(怖がりすぎる笑)

平和の使者がたくさん 平和塔

古墳ゾーンを抜けたあと、日本庭園の横を通り、再び御陵通へ。

まだ咲いている梅の枝がありました。
後ろは竜佐山古墳。さらにその後ろに平和塔。

平和塔は二度と戦争のない平和な世の中を願って建てられた60m、15階建ての建物です。

どら池越しに仰ぎ見る
(2024-3-17 描)

塔と池の間に緑の鐘親鳥があります。(大芝生広場に子鳥がいます)

正面から見上げたところ。


こちら、鳩がびっしりとまっています。
「すごい!」と思ってパチリ。


鳩の何かを刺激したのか、一斉にこちらに向かって飛んできてしまいました。この写真のあと、すべての鳩が私の頭のすぐ上をかすめて飛んでいきました。びっくり! なんかごめんね、鳩さん。

お散歩を終えて

そんなこんなで、ビジターセンターを出たあと、2時間半ほどかけて大仙公園をお散歩。

30年前はもっと鬱蒼としていたような。でも今でも古墳の辺りは鬱蒼としていましたね。
歩いていて「あ、ここ」と思い出せる場所は正直ありませんでした。
私のたかだか数十年の歴史より、軽く1000年を超える歴史を持つ古墳の息吹の方が濃厚でした。

多くのもの、もしかするとほとんどのものは時の経過で消えていくかもしれません。けれど残るものも必ずある。形あるものでも、ないものでも。その欠片を大事にしたいですね。


大阪巡りお散歩、第一弾は東大阪市の枚岡神社・梅林でした。

次の【おさんぽ道楽】も大阪を予定しています。
私自身はそろそろ東京へ移動しますが🤭
次回もお越しいただけると嬉しいです🌟

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