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30代は新しい服を着るチャンスだと思った話

先日、美容院で雑誌を読んでいたら
田中みな実さんのエッセイの中で「服が似合わなくなり、何を着ていいかわからなくなった」という一文があって。

田中みな実さんと言えば、ピーチジョンのミューズをつとめるほど30代半ばにして抜群のスタイルを保っている人!というイメージだったので、彼女でもそんな風に思うのか…と思った一方、私は彼女と同世代ということもあってなんとなくわかるような気がした。

田中みな実さんの場合、「流行の変化」「年齢の変化」に適応するのが難しいのかな、と。

経験値は、絶対に増えてるのに

365日毎日服を着ていたら、着こなしが上手になるはずだって思いません?
私は、これが本当に不思議だった。
毎日コーディネートして、年に数回洋服を買い足したら誰だって上達するはず。なんで、おしゃれ迷子になるんだろうって・・・。

これを以前、会社でも思ったことがあって。
みんな日々、課題を出して改善するのに、また課題が出てくる。
「一体いつ改善が終わるのか」という疑問があった。

この時に思い出したのがFACTFULNESSという本。統計的には世界は改善されているのに、思い込みで改善されてないように考えている。
ファッションでも、この現象が起きてるのだと思う。
そう、みんな日々昨日より自分に似合う服を選べているし、着こなし方も上手になっている。でもそれ以上に、変化が激しいのだと。

経験値を超える「変化」

経験値を超える変化について、私は「4つの変化」が存在すると思う。

1. 体型の変化
30代をすぎる、結婚する、子供を産む、ストレスがかかる、在宅勤務で太るなど、様々な要因で体型が変化したので、体型に合わせたファッションを選ぶ必要がでてきたパターン。

2. 流行の変化
今はナチュラルタイプのカジュアルなファッションが流行中だけど、カジュアルが苦手という人もいる。自分の得意なスタイルと流行が合わなくなることでファッション迷子になるパターン。

3. 年齢の変化
20代の頃似合って好きだった服装が、30代のTPOにふさわしくない気がする。その結果迷子になるパターン。特に「可愛らしい」ファッションを好んできた人に発生する傾向がある。

4. ライフスタイルの変化
職場が変わった、子供と公園で遊ぶのでパンツしか履けなくなった、などライフスタイルが影響するパターン。また、その場所でどう見られたいかも関係するかなと。役職が変わって「しっかり見られたい」、「公園で浮かない程度におしゃれママに見られたい」など。

経験によって自分に似合う服装がわかってくる、でも変化が訪れるとそれに対応するのに、新しい経験値がいる。
その経験値が不足してる時に「最近服が似合わなくなった。何を着ていいかわからない。」と感じるのだと思う。

田中みな実さんが悩んでいる理由

田中みな実さんは骨格タイプウェーブ。
私は彼女と同い歳だけど、大学生の頃はCanCamで流行ったツインニットとAラインスカートがとっても似合っていて、その後20代は女子アナファッションを着こなしていたんじゃないかな、と思う。
女子アナファッションは、ウェーブさんがお得意のものだし、顔立ちにも似合っていた。

でも今、彼女が悩んでいるのは「流行の変化」「年齢の変化」そして「ライフスタイルの変化」なのかなと思う。

女子アナファッションよりもカジュアルが流行になった。年齢も30歳を超えてきた。そして現在、女優業など新しいフィールドでチャレンジしているので「見られたい像」が変わってきた。というのが、あの美貌やスタイルキープを持ってしても悩んでいる理由なのだと思う。

私から見た、今の彼女に着てほしいファッションは、例えば

  • モヘアの茶色いニットに白いパンツ

  • 首が詰まった黒い透け感のある素材のワンピースに赤いリップ

モヘアのブラウンニットには、白いパンツでちょっとカッコよさを足す。ワンピースにも黒や赤リップで女性らしカッコよさを足す。

可愛いだけじゃ通用しなくなってくる30代。田中みな実さんの本質の「可愛らしさ」はメインで活かしてある、メンズライクな芯の強さをポイントで足してあげると、すごく魅力的になるんじゃないかと思う。

新しい自分と出会う時のわくわく感

自分の年齢、体型、立場も変化して、さらに流行も変化するなんて生きるって本当に大変。
でも、ずっと変化がなかったら、それはそれで退屈だと思う。

今までに自分が着なかった服が似合った時、新しい世界がひらけたようで、とってもわくわくする。

体型、流行、年齢、ライフスタイルが変わるということは、新しい服を着るチャンス。

そう捉えると、洋服迷子の時も楽しいかもしれない。

かくいう私も現在迷子。体型も変わってきたし、この機会に流行を追わない自分らしいスタイルを確立していきたい。



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