競争が激化するフィットネス業界。通い放題のパーソナルジムとして新たな挑戦を続けたELEMENTの1年
通い放題のパーソナルジム 「ELEMENT(エレメント)」。2020年のオープン以来、月額39,800円で通い放題のパーソナルジムブランドとして、多くの会員様の「運動の習慣化(※1)」定着に向けた体づくりをサポートしてきた。
今回のnoteでは、そんなELEMENTを運営する株式会社MIGRIDS代表である鈴木太郎と2022年のELEMENTを振り返る。会員数1,000人突破、店舗数を2倍まで拡大させるなど飛躍の1年となったが、鈴木は2022年をどう評価しているのか。22年の振り返りと23年の挑戦について語ってもらった。
※「週2回以上、1回30分以上、1年以上、運動をしている者」(厚生労働省)
【22年の総括】選ばれる理由を模索続けた1年
インタビュアー澤田(以下 澤田):今年はELEMENTにとってどんな一年でしたか?
鈴木太郎(以下 鈴木):2019年で5,000億円の規模を誇ったフィットネス市場が、新型コロナウイルス感染症の影響で3,200億円まで縮小したと言われています。一方で2023年までに5,000億の水準まで戻るという予測もあり、その波が感じられる1年でした。
一般の方のフィットネスに対するニーズが拡大するだけでなく、フィットネス業界に新規参入する企業も大変増加しました。こうした背景から、私たちは数多あるフィットネス業界の中で「選ばれる理由」を考え・実証実験を重ね続けました。
その1つに、恵比寿・目黒地区にELEMENTブランド初となる「マシンピラティス」のパーソナルジムをオープンさせました。ただマシンピラティスに挑戦したかったからという理由ではなく、会員様により良い体験、フィットネス環境を提供することが目的です。
22年はこうしたマシンピラティスへの挑戦を代表に「お客様に選ばれる理由を作る」「会員様とより密着な関係性を構築する」ために数々の新たな施策にチャレンジしました。チャレンジしたものの中には、まだまだ施策としてアップデートできるものもありますし、失敗や反省から新たな発見も数多くありました。23年は、22年に行ってきた実証実験から、アウトプットの年として新たな形のパーソナルジムを作っていきたいと思っています。
【重要トピック1】店舗数が23店舗まで拡大
澤田:様々な取り組みを実施する中で、ELEMENTの重要トピックを3つ挙げるとしたら何になりますか?
鈴木:1つ目はやはり店舗数の拡大です。21年時点では13店舗だったELEMENTが、22年には10店舗増え、23店舗にまで拡大しました。店舗数が拡大するということも大変嬉しいことですが、店舗数が増えるに従って共にELEMENTで働く人が増え、小さな集団から1つの組織に変わってきたことが非常に喜ばしいことです。
我々が大切にしている「運動の習慣化の定着」というコンセプトや、30分通い放題というシステムに多くの方に共感してもらった結果、フランチャイズ加盟していただくオーナーさんや、各店舗で会員様にトレーニングをコーチするトレーナーさんの増加に繋がりました。
私たちが考えていたこと、大切にしていたことが「伝播して」→「共感されて」→「拡大する」。ELEMENTがこうした軌跡をたどってこれたことは、大変ありがたいことと感じています。今年は23店舗まで拡大しましたが、その影響力はまだまだ大きくありません。数倍の規模にまで店舗数を拡大していくことで大きな影響力を持ち、自分たちの価値を届けていきたいですね。
【重要トピック2】会員数1,000人突破
澤田:2つ目のトピックはどうでしょうか?
鈴木:今年11月にプレスリリースでも発表しましたが、ELEMENTに通ってくださる会員様が1,000人を突破しました。現時点ではそこからさらに拡大し、1,200名以上の方に利用いただいています。1,000人という数は、全国的に見ると多くないと感じられると思いますが、1,000人もの方がELEMENTを選んで通ってくださるということがとても誇らしいです。
鈴木:まだまだ小さい環境ではありますが、会員様に対して「運動の習慣化」というELEMENTが大切にしている価値を提供できているということもELEMENT会員様向けに行った調査から見えてきました。
「ELEMENT入会前の運動頻度」は、全体で67%の方が「週1未満」と回答する結果になりましたが、「現在ELEMENTに通う頻度」は、59%の方が「週2~3」、次いで35%の方が「週4~5」と多くの方が運動の習慣化を実現されています。
運動初心者の方が多い中で、短時間のトレ‐ニングを回数重ねてもらうことで「運動の習慣化」につながる。一番最初に考えていたELEMENTのシステムがしっかり作用しており、ELEMENTの強味がしっかりと作れたと感じています。
今後も、ELEMENTを通じて良い経験をしていただき、周りの人やSNSを通じて伝搬していくことで会員数の拡大を狙っていきたいと考えています。来年は2,000人目指したいです!
【重要トピック3】新規事業マシンピラティスの始動
澤田:最後、3つ目のトピックを教えてください。
鈴木:3つ目はやはり「マシンピラティス」ですね。マシンピラティスを導入した背景については先ほども簡単に説明しましたが、改めてお伝えすると…
会員様の運動の習慣化を支援するために、何が必要か考えたときに「ウエイトトレーニングではなくても良いのではないか?」と考えたことがきっかけです。その選択肢の1つとしてマシンピラティスを導入しました。
マシンピラティスは、身体のインナーマッスルを鍛えたり、背骨周り・体幹を鍛えられるため、これまで提供してきたウエイトトレーニングでは鍛えられない部位を鍛えることができます。私自身もマシンピラティスを体験して姿勢が改善されるなどウエイトトレーニングとは違った体験をしました。
パーソナルトレーニングを求めている人たちとは別のニーズにアプローチできるという集客面の利点もありますが、今すでにELEMENTに通っていただいている会員様にも利用いただくことで、運動の選択肢を増やすことができたことが成果の1つです。
今後の挑戦としてELEMENTでは、街全体をスモールスタジオ化し、会員様がその日の気分に合わせてジムを選べる「スモールフィットネス」として拡大していくことを目指していますが、その選択肢としてマシンピラティスをさらに拡大させていきたいと考えています。
2023年に向けて
澤田:23年のELEMENTはどうなっていくのでしょうか?
鈴木:フィットネス業界で生き残るために、本質的なところに立ち戻るべきだと考えています。これまでのELEMENTは、業界ではあまり多くないモデルだったため、集客することができました。しかしながら類似のモデルを採用する競合企業も増えているため、今のままではこれまでのような成長曲線を描くことは難しいと考えています。
ですので、会員様の満足度を高めるためにも、会員様とのコミュニケーション量を増やすことに最注力したいです。会員様にとってELEMENTでトレーニングをすることが楽しいし、良いと感じてもらうためにも、リアルでファンミーティングを開催したり、オンライン上でも会員様とコミュニケーションできる機会を作っていきたいと考えています。副産物として、来年は今の倍の店舗数にしていければいいですね。
澤田:23年のELEMENTが楽しみです。さらに詳しいことは、来年また聞かせてください!
鈴木:はい、是非!ELEMENTを一緒に盛り上げていきましょう。
トレーナー募集
2023年、ELEMENTをさらに盛り上げていくために採用を開始いたしました。もしご興味を持ってくださる方がいらっしゃったら、ぜひお気軽に採用ページからお声がけいただけると嬉しいです。
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