見出し画像

ハードコア ゲームのような映画への招待

ここまで主観の映像に特化した作品はあったのだろうか。「ハードコア」は一人の主人公の目線に立ちひたすらに立ち向かって進んでいく全編主観映画である。

映画「ハードコア」 http://hardcore-eiga.com/

(映画.comのページ 予告も見られます) http://eiga.com/movie/84713/


あらすじ

何が起こったのかも分からず研究室で起こされたサイボーグの主人公、研究者の妻エステルから手足を装着してもらい声帯をつけようとしたところ襲われ脱出を余儀なくされる。しかし脱出したのもつかの間、妻がさらわれてしまう。愛する妻を救うため主人公は戦いに立ち向かっていく・・・。


ジェットコースターゲーム

冒頭の落下シーンからこれみよがしに恐怖心を煽っていくなどとにかくGo Proを使った主観映像の良さをこれでもかと見せつけてくるこの作品、まるでジェットコースターに乗っているかのような展開が続き休むことを知りません。また全編を通して「脱出せよ」「追え」といった分かりやすいミッション的な構成が続くのも特徴的で、銃撃戦やパルクールの場面はまさにFPS(first person shooting :一人称シューティング)といったところで「ゲームのような映画」を体現しています。


ゲームのような映画

過去に映画化されたゲームは「トゥームレイダー」や「バイオハザード」、「アサシンクリード」などいくつもあります。これらは映画化するためにストーリーやキャスト、映像表現といったものを映画に合わせて再構築しています。しかしこの映画はこれらのようなものとは違い映画をゲームに近づけたといういわば今まで行われたものとはまったく逆のアプローチをしたと言えるんじゃないかなと思います。全編主観映像といったところがまさにそれで主観で繰り広げられる銃撃戦や追跡、スマートフォンでここに行けと指示されるあたり完全にゲームです。またラストの反撃のシーンとかも完全にノリがゲームでしたね。


良くも悪くも主観・・・何も考えずにゲームの世界に飛び込め!

全編主観だからこその臨場感はかなりありますが、もちろん欠点はあります。一つにあげられるのが忙しすぎて酔うかもしれないという点です。Go Pro自体そもそも広角レンズなので移動カメラにしては酔いにくいという利点があります。しかしこの映画はとにかく動きが忙しく、(自分は酔っていませんが)この忙しすぎるリアルなカメラワークが利点内でカバーしきれるのかは未知数です。またこの映画のストーリーはあってないようなものです。コマンドーのようなノリといったら分かりやすいのかも。また表現も結構きついのでその手が苦手な人にはおすすめできません。

最後になりますがこのゲームは2000円以下、しかも2時間を使うだけでクリアすることができます。

さぁ、何も考えずこのゲームに飛び込もう!




---

・・・とコンテンツ会議を見てて思いつくままに書いてみました。実はこの日にこれとは別にもう一本観ているのでそれも書ければなと思います。

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

いただいたサポートはサムネイルに使っているダンボー撮影の小道具に使わせていただきます。