維持費

アイスコーヒーS 100円
アイスコーヒーS 100円
アイスコーヒーL 290円
チョコチップスナック(6本入り) 118円
カラオケボックス 2時間 440円

計1048円

今日予定されていたミーティングが二つほどなくなって、空き時間が増えました。
作業を進めます。
研究室で人にあうのが苦しいので作業をする場所を求めてカラオケボックスにやってきました。
我ながら今日の出費は非常に無駄使いばかりだと感じます。

今は耳が不調です。
どうやら耳が不調というより心が不調なのでしょうか、聞こえない音が聞こえたり、聞こえる音がやけに大きく感じたりします。
最近は、(ここ4日ほど)そんなに苦しくなかったので、以前の癖でカラオケボックスに向かって作業をしています。

これが良くなかった。
とても後悔をした。

どうやらカラオケボックスの音というのは今までの自分が感じてた以上に音が大きく、脳を切り裂いてきます。
急いで耳栓をして作業をしていましたが、
以前は全く気にしていなかった音が頭に響いてきます。

作業場を後にしました。

よくわかんない幻聴が聞こえないのは幸いで今日の僕は僕と一人暮らしです。
たまにあと二人の僕と同棲することもありますが、彼らは今日は出張にでも行っているのでしょう、いません。帰ってこないでほしいです。

結局のところ変わらずに
耳は不調なので、脳が切り裂かれます。
少しの音が、鼓膜を過剰に震わせて、耳の奥から背筋までが震えあがる感覚。
脳天から一本のひもで引っ張られる間隔と寒気
手足から力が失われて行って、目に映るものがなんなのかよく判断ができなくなります。

まあこちらもひどく疲れているときの朧気な記憶なのですが。

どちらにせよ今日はそんなことにはあまり悩んでいないので元気です。

こういう話がしたいわけではないのですが、なんとなく作業場をあとにして研究室でまた作業をするというのが悔しいので文章を書いています。

冒頭のメモ書き、これは記憶にある範囲で今日のぼくが使ったお金を書き出してみました。
やはり無駄使いが多いように感じます。

おおざっぱですが、
こちらが「ぽて」こと「阪口」を日中、人間らしく振舞わせるため。
維持するのにかかる必要経費です。
今日は
時給1000円で朝から3時間ほどアルバイトをしました。
一日で足し引き1952円の稼ぎです。
(学費を勘定にいれると目も当てられませんが、今回は省略します。)
お金で換算したくないですが、今日のぼくの生活と感情で手に入れることができた価値です。

日給1952円で余命を切り売りしていまの生活を続けています。

このような余命をいくらかで切っては売って、
繋ぎ止めて。みたいな生活いつまで続けるのでしょうか、始めた当時の自分になにかタイムリミットを設けているのでしょうか。
まあそんなことは考えずに飛び込んだ気がします。

自分に残された時間、設けられた時間に苛立ちながらも
僕が僕であるために今ダラダラ文章を書いています。これくらいの娯楽は許してもらいたいです。

「でもまあやるしかないよな」みたいな強迫観念と一緒に6年ほど生きてきました。

気づけば、夢も希望も作りたいものもあったはずなんですが、正直なところ今では思い出せません。
頑張れば思い出すことができるのでしょうが、当時のような気持ちでその感情とそのときの自分をいたわってやることもねぎらってやることもできません。
流れに合わせて少し吐露すると、強迫観念を満たすための6年間を過ごしてきました。

個人的な興味も娯楽も基本的に無駄なものだと排除をして目の前のことに没頭してきた気がします。
振り返ってみると焼け野原。手元には何も残ってないようです。
もう少し、自分に素直になってあげればよかったかな。と反省はしています。
同時に手を差し伸べてくれた人、よくしてくれた人、心配してくれた人たちには本当に感謝しています。
もう少しちゃんとその手や感情をちゃんと受け取っておけばよかったと申し訳ないとも思っています。

言っても仕方ないので、捨ててきたもののためにも頑張らないとなぁ。
やることはちゃんと続けないとなぁ。気持ちはちゃんと伝えないとなぁ。
みたいな感情の繰り返しのおかげで今があります。

いろんなことに挑戦して、経験して、試してみて、失敗して、うまくいかないと悔しくなって、それが楽しくなって、している間に疲弊をして。
そのたびに頑張ってきたんだろうな。と思います。

外から見れば、今も変わらずい無邪気に映るのでしょうが、当時のような無邪気にふるまうことはできないと思います。

ただ、無邪気さを失ったからこそ作れるものも書けるものも描けるものも感じるものもあるのかな。。。?みたいな朧気な期待と今日も生きています。
少しでも糧になるのならこの1952円の感情と今日という時間も無駄ではないのでしょうか。

素直な感情を述べるのならこの感情は何にもつながらない気がします。
きっと明日の1900円か2000円、それか病院に向かうための明日の経費になるのでしょう。
今日の感情を売ることで明日の感情を手に入れています。

冷静になって要所要所を振り返ってみると「反省はあっても後悔はない」といった後悔の念しか今はないです。

酷くカッコ悪く、無様なようですが多分これが死ぬまでずっと続くのでしょう。
もう無邪気にふるまうこともできないでしょう。
疲弊して手に入る1952円、
それのために一喜一憂していることが今の私にはたまらなくたまらなく悔しいのです。

面白かったら珈琲代を恵んでください。 そのお金でお酒を飲みます。