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神性ゴジラ

見ようか見まいか悩んでいたけれど、
ようやく8日(金)の夕方ひとりで出掛けた。
前日に以下の対談を見て、やはり観ておこうかという気になったので、養老先生の言う、能における「祟り神」としてのゴジラを自分も感じられるか見てみたくなった。

山崎監督は核や戦争、天災などそういった「禍」の象徴としてゴジラを描くため、あえて終戦直後に時代設定したとのこと、良心の呵責に自分をせめ病む特攻青年の幻が肥大化し「怪物」となって眼前に現れる。非常に日本的な精神性が流れていて、静的な美しさが漂っていた。和に関心のある外国の方々が気に入るのもよくわかる。特に無音になったところが私は印象深く、また懐かしい手法や初代ゴジラへのオマージュなど音響的に感じ入る部分があった。やはり、日本人の描くすっくと二足歩行する立ち姿の美しい神々しいゴジラが好ましい。


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