サピオロマンティック

なんか絆創膏みたい。
いや、それはサビオやで。



そんなことは置いといて、「サピオロマンティック」と言う言葉を最近知りました。
知的なものを魅力的に思うセクシャリティの一種らしい。
そう言われると私もそうかもしれないというエピソードが一つある。

それは、好きな人と8階くらいのお部屋の中にいた時、2人で月を見ようと窓を開けて、それほど見晴らしが良いところではなかったから身を乗り出して月を見ていた時、私が下を見つめ「ここから落ちたらどうなるかなぁ」と言ってみせた。

私はロマンチストであり厨二病でもある為、そう言って相手を不安がらせて心配させることで私の存在価値を試そうとする癖が昔からあった。

だから、「絶対ダメ。死んじゃうよ」とか「やめて!」なんて言われて手を引かれるだろうと思っていた。

そうしたら彼はポツリ「痛いよ」とだけ言った。

手を引かせれるでも心配されるでもなく、ここから落っこちたら確かに怪我をして痛いということを教えてくれた。

そう考えたらおかしくて笑いが込み上げてきた。
それと同時に「あ、彼のこと大好きだな」と思った。


それがサピオロマンティックなのかどうかは分からない。

だけど、こういう感情ってきっと大抵名前が付いてしまうんだろうな。と少し寂しくも思う。
名前のついていない感情を知りたいし、そんな感情を抱く相手に出会いたい。


彼とは、今も続いている。

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