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久しぶりの修理

2年ほど前に購入して、なかなか修理できずにずっと保留にしていたPentax ES2というカメラがあります。

すでにPentax Electro Spotmatic(Pentax ES)という機種は持っていますが、こちらのESの後発機となる機種です。

症状は
・露出計は動作OKっぽい
・通電もする
・機械式のシャッターはいずれも問題なし。
・プリズムも腐食はあるけど影響なし(覗き込んだ時に見えなくなる位置)
・Automaticの状態でシャッターボタンを押すと、明るさにやファインダー内に見えるシャッタースピード指針にかかわらず「押している間開きっぱなし」のバルブ状態に
・以前ミラーアップの症状が出てたけど、そこは修理できた
というものでした。

この5番目の問題については、「ここの不調が原因だろうな」という仮説まではたどり着いていました。

この写真の赤くペイントされた部分が、「シャッターボタンが押し込まれた時に、半押しで露出計部分に通電させるための接点になっているようです。

不調機はこの接点を抑えるプラ部分がひび割れており、金属パーツが上手く固定されていませんでした。

そこで今回、ミラーアップ+露出計動作無しというジャンク機を格安で手に入れて、ドナーになってもらいました。
この不調部分を移植して、

基盤を元通り組み込んで蓋を締めて動作確認。
無事にAutomaticモードで、シャッターを押し込んでバルブ状態にならなくなりました。
半押し状態でシャッタースピードの指針もちゃんと動き、明るさに応じてシャッタースピードも変化するのが確認できました。

結果的にニコイチになってしまいましたが、不調機2台から使える個体1台が出来上がりました。

明日はちょっとお出かけの予定もありますので、ES2の試写に持っていこうと思います。

久しぶりに良い修理でした。

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