見出し画像

.* こどもの「試し行動」 *.

おはようございます!

チャイルドマインダーのみぎたです(*´ω`*) 保育園でしがない保育補助をしながら、訪問保育を行ったりしています。


横山知己さんの

試し行動でわざと大人を困らせる子供の心理と対処法

という記事を読んで、これは保育園でも言えることだなと思ったので、今日は、こどもの「試し行動」について書きたいと思います。


➤「試し行動」とは

こどもが周りの大人に対し、自分をどの程度まで受け入れてくれるのかを探るため、わざと困らせるような行動をとることを「試し行動」と言います。

「試し行動」 ——— 物を投げる・本棚をひっくり返す・おもちゃを片っ端から落とす・お友だちを押す・叩く・噛みつく・引っ掻く・おもちゃを奪う・部屋から勝手に飛び出す・危ないことをしようとする…などなど


➤「試し行動」の背景

虐待を受けるなどして、大人に対し不信感を抱いているこどもに強く見られますが、虐待の有無に限ったことではありません。

家庭環境であったり、しつけが厳しすぎたり、関わり方が分からなかったり、仕事などが忙しくてゆっくりと関わってあげる時間が取れなかったり、ヤキモチであったり、自分の要求がなかなか通らなかったりなどが原因でも「試し行動」は引き起こされています。

こども自身、「これは怒られる」「悪い」と分かっていることを、大人の気を引くようにあえてするのです。

「自分は愛されているのか」「怒られたけど嫌われてはいないだろうか」といったことを、親をはじめとする周りの大人の愛情が変わらないものであるか、信頼できるかどうか、など確認する作業といえます。


➤「試し行動」への関わり方

とにもかくにもまずは、ありのままのこどもの姿を受け入れてあげることが大切です。だからといって、悪いことまですべて受け入れるのはこどものためにはなりません。こどもの気持ちをしっかりと受け止めつつ、その行動にはどんな理由があるのかを探り、そのうえで、良いこと、悪いことを伝えていくことが重要です。この積み重ねで信頼関係を築いていくのです。



保育園での勤務では、1歳~2歳のこども達と関わることが多く、時々「試し行動」をしているこどもを見つけます。そんな時は、「やめて」「しないで」などというよりもまず、「おいで」と手を伸ばしてそのこどもを呼び、抱きしめてあげます。ある程度の関係が築けているからできることですが、いたずらをしていても、こどもはニヤニヤとはにかみながら腕の中に来てくれて、しばらく一緒に遊んでいると落ち着くことがほとんどです。

3歳、4歳以上になってくるとこう上手くはいきませんが、いきなり叱ったりはせず、落ち着いて対応するように心がけています。


保護者の方には毎日仕事でゆっくりと関わってもらえない。さらには、保育園のように集団の中にいると、大人も自分だけを見てくれるわけではない。「試し行動」は、構ってほしい、見てほしいという、こどもの必死のアピールなのです。

余裕がないとつい怒ってしまいそうになるかもしれませんが、「試し行動」の理由を探り、受け入れ、受け止め、「どんな時だって変わらない愛情」があることを伝えていきたいですね。


今回の記事は、

「特別に配慮を要するこどもへの対応」❶

「特別に配慮を要するこどもへの対応」❷

「特別に配慮を要するこどもへの対応」❸

こちらの記事とつながるところがあるので、合わせてご覧いただけると嬉しいです。


読んでくださりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?