にんげんかんさつ
アーティストレジデンシーに来て10日が経った。
その間もちろん作品作りも頑張っているけれど、何より、自分と他者の観察にやっぱり時間が割かれてしまうわたし。
人間が好きなのか
人間を恐れているのか
どっちが理由なのか不明なのだけど、”人”をいちばんじーっと見てしまうわたしがいる。
ここには20人程度のアーティストがいつもいて、毎日誰かが到着して、誰かが去る。去年の夏に参加したアーティストレジデンシーはマックス10人だったから、その時と違う化学反応が人と人の間で起きる。
気づいたのは、20人を一箇所に集めるとグループを作り出すということ。
去る人来る人が毎日いるのでゆるやかな形成ながら
にぎやか派手チーム
ひっそり静かチーム
に、だんだん分かれていってグループっぽくなっていく。派手チームは毎晩集まって飲んだり映画を見たり、何かしている。静かチームも一緒に散歩に行ったりしている。
そんな中で、両方をストレスなさそうに行き来していく人が常に2人くらい居るから1割と言うかんじか。人との対決を恐れてるので誰とも上手くやってしまう感じの人と、なんも考えてなさそうな人がいる笑(あは、考えてらしたらごめんなさい)ストレスなさそうにと言ったけど、前者の方は、本当はストレスあるのかな?外には見えていないけど。
で、そんな中私はどうしているかというと、どちらにも属したくないからグループ化されないようにフンワリどちらも避けている笑。
朝食はquiet tableという1人で静かに食べさせてもらえるテーブルを選んで手帳にあれこれ書きながら仕事しているフリ笑、夕食はなるべく静かチームの方へー静かチームの皆さんは無理にイベントに誘ったりしないし、私が落ち着いて食べているのにギャアギャア騒いだりしないからねー苦笑。
アーティストは個性を重んじてくれるので、そんな私に誰も何も言わない。会社の飲み会に行かないことで出世を妨げられる、とかそんなことはアーティストコミュニティでは絶対ないからありがたい。
リクルートで毎日飲みにばっかり行ってる編集長から嫌がらせされたよなーと思い出したり。私は当時もう作曲をしていたから、1秒でも早く帰宅して作曲をしたかったし、ジャズピアノのレッスンや練習の方がダラダラ上司と飲むだけの時間と比べ物にならない位大事で。今はそういう子も増えてると聞いたから時代の先取りすぎたのかな。あのおかげで会社組織は合わないから辞めようと決意できたから、今でも全く好きになれないし一生会いたいと思わないであろう当時の上司が人生に入ってきたことには意味があるよなー!としみじみ。
わたしは誰かに自分のリズムを乱されたくない。たくさん人が集まると、グループの中に入るより外から観察したい。静かに部屋で暖炉を炊いて、雪景色を見るのが一番心地よい。
私はステージでは明るく楽しく喋るし笑い声も大きいので賑やかチームな人と思われてるかもしれないけれど、まさか私の本質がどっちにも属さないようにうまく逃げてquier tableへ、だとはねー。
あとはみんなの作品の話を聞かせてもらう時が最高。すごくインスパイアされるので、作品発表には全部行くようにしていて。
人生にはいろんなステージがあって、ここに休みに来た人も、友達を作りに来た人もいるんだろうな。私は作品作りしかしたくないけど。飲み会とか絶対嫌だけど笑笑
でも今週は、一番仲良くなった子が帰ってしまうからその飲み会だけは行くよ笑。
人間はみんな違うね。だからこの世は面白いんだよね。
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