烏鷺文庫
子供の頃に図書室で読んだ本
いつか読もうと思っていた本
まだ手にしたことのない本……
は、うんとある
背表紙に惹かれて手に取っては、
本棚へ戻したりを繰り返す。
コーヒーの入ったマグカップ
もたげて口へと運ぶ度に
深まる群青の空を眺めては
また本のページをめくる。
忙しさの濁流に呑み込まれ、
なんとなく流されていた日々
傷ついた言葉や出来事さえ、
もうどうでもよくなって
ただ
穏やかに流れる時間を慈しみ
味わい続けていたいと思える場所
見つけた
息苦しい時勢であっても
たおやかな意志を持って
私設図書室を開かれた室長さん
川の流れのようでありたい
と、話してくださったこと
帰宅した後に思い出す
水面に波紋が広がるように……
実冬の文章や朗読がいいなって思っていただけたら嬉しいです。 お気持ちは、自分へのご褒美に使わせていただきます😊