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本を連れて

ギャラリーのオーナーさんオススメの本屋まで足を伸ばしたら、すっかり長居をしてしまい、素敵な本を見つけて二冊(ホントは三冊のハズがサンプルしかなく売り切れで断念)購入した。

家の本棚には読みかけの本が何冊も気怠そうに私を見下ろしているというのに。

ルーチン+来月の私のイベントについてのアレコレや、お付き合いで伺うギャラリーやお店を回ることで、一週間はあっという間に過ぎ去ってしまう。

なかなか思うように読書する時間を作るのが難しいのである。

とりあえず

今日、訪れた本屋にはカフェが併設されていたので、ひと休みすることにした。

コロナ禍もあるのか、少し繁華街から離れた立地なのか、私ともう一人女性客がいるだけで、カフェの店員の話し声ぐらいの、比較的静かでまどろむにはもってこいの店内であった。


花の香りがするらしいアイスティーを注文し、買ったばかりの本を開く。


すると、どうだろう。

するすると言葉が頭に入ってくる。
どんどん読み進めてしまうのだ。

好きな詩人の本でもあるのだけれど、自宅で開くそれとは明らかに違うのだ。


読書をするにも読むための環境というものが、私には大事だったということがハッと思い出される。


育った家に寛げる居場所はなく、本を片手にカフェまで行ってはその世界に没入していた。

そうやって、私の青春時代は現実逃避する居場所としてカフェに入り浸ることで過ぎ去っていった。

今の住まいに不満がある訳ではないが、「やらねばならないこと」がやたら目に留まり、私の読書意欲を削いでしまうのだろう。


今度、居心地の良いカフェを探してみようかな。

買い溜めた本を順に連れて……

実冬の文章や朗読がいいなって思っていただけたら嬉しいです。 お気持ちは、自分へのご褒美に使わせていただきます😊