〔詩〕信号

「めんどくさいこともう言うなよ」って

子供をあやすように言うなよって

笑っちゃった。


寂しいから口をついて出る

我が儘だって

あるんだからなって

黙って横目でジロリ

ふくれっ面



「またいつでも来いよ」と手を差しだすキミ



「いきなり行くから覚悟しな!」って


お尻を叩いて


手を繋いだ



「またね」



それを言うまでに


信号を一つ見逃した



その手


離したくなかった



実冬の文章や朗読がいいなって思っていただけたら嬉しいです。 お気持ちは、自分へのご褒美に使わせていただきます😊