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【詩】aisle seat

夕方の帰り道
小さなすれ違いが
さっきまで確かにあった

でも
バスに乗る頃には

ルーティンワークのように
私は窓側の席で
あなたは通路側の席に座る
距離感は肩が少し触れるくらい

黙り込んでいても
これは通常モード
今も明日も週末も同じ
次の待ち合わせを考えている

短く挨拶をして
あなたは先に降車する
私は車窓から見下ろす
まっすぐ前を見て歩く姿を

通路側の席に
わずかな温もりを感じつつ
渋滞中のバスは
五つ先の停留所へ
幸福を従えて進んでいく