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生理学

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記憶形成におけるGタンパクの作用

記憶形成におけるGタンパクの作用

記憶の形成において、イオンチャネルによる神経伝達のみでは、反応が短すぎる。セカンドメッセンジャーによる作用は長期的な効果をもたらし、記憶の形成に役立つ。

セカンドメッセンジャーにはいくつかの種類があるが、最もよく見られるのが、Gタンパクである。

不活性時のGタンパクは細胞内を浮遊している。
この時は、α、β、γの3つのサブユニットとGDPを有している

受容体タンパク質にリガンド(ホルモン)が

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神経伝達から筋収縮に至るまで(まとめ) ガイトンアウトプット⑥

神経伝達から筋収縮に至るまで(まとめ) ガイトンアウトプット⑥

神経線維何かの刺激が加わり、神経細胞膜に電位が生じる

電位依存性チャネルが開放し、急激に細胞内へNaイオンが流れる。

細胞膜の電位がある一定の高さまでになると、活動電位が形成される。

神経線維内に電位が広がり、それぞれで活動電位が生じる。

神経終末電位が神経終末に到達。

神経終末のデンスバーと呼ばれる電子密度の高い構造の近くで、カルシウムイオンチャネルが開口

カルシウムイオンが神経終末

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神経伝達 ガイトンアウトプット④

神経伝達 ガイトンアウトプット④

静止膜電位 細胞の電位差は、Naイオン、Kイオン、Caイオンによって作られる。静止電位とは電気的に何も動きのない状態である。このときの細胞内はKイオンが多く、マイナスの電荷を持ち、細胞外はNaイオンが多く、プラスの電荷を持つ状態である。これにより電位差が生まれ、細胞内で-90mVとなっている。

脱分極 何かの刺激が起きると、脱分極と言われる現象が起きる。脱分極とは2つの電"極"に"分"かれた状態

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