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#1 テアトル梅田

ミニシアター

 さて、Save The Cinemaの私なりの取組みとして、大阪の映画館を中心に映画館のことをつらつら書いていくと宣言してみたものの、どこの映画館から書こうかな…と少し考えた結果、テアトル梅田から始めることにしました。Save The Cinemaがミニシアターを救え!ってことだし、私にとってミニシアターとの出会いは、テアトル梅田だったかな?って。

テアトル梅田
https://www.ttcg.jp/theatre_umeda/

 あ、テアトル梅田って、ミニシアターってことでいいですよね? 単館系、ミニシアター。テアトル梅田はテアトルシネマグループですけど。最近だとシネ・リーブル梅田もテアトル系列だから、単館系と言えないのか?なんて思うけど。まあでも、大阪ではここでしか上映のない映画も多いし、私にとってのミニシアターは単館系と言うより都会系だったりするので(なんのこっちゃ)、まあそういうことで進めましょう。

テアトル梅田の場所

 まずは基本情報として、テアトル梅田の場所について。阪急梅田駅から茶屋町方面へ向かい、NU(ヌー)茶屋町を抜けて、さらにNU茶屋町プラスを抜けると、梅田ロフトがあります。この地下にあるのがテアトル梅田。梅田ロフトにはよく行くのに、映画館なんてあったっけ?と思ったそこのあなた、梅田ロフトの正面入り口の左手に、地下へと続く階段があります。映画好きになってしまうと、梅田ロフトに入ることなく、この外階段から地下に吸い込まれるように感じる入口です。スクリーンは2つ。ヨーロッパ映画や日本映画、掘り出し物のハリウッド映画などなど、世の中こんなにいろんな映画があったのか、と思うほど多種多様な映画を上映しています。

 梅田ロフトのすぐ横には、丸善ジュンク堂書店の梅田店があります。ここ、地下から地上7階まで丸々1館が全部本屋さんで、洋書や専門書もたくさん扱っています。大阪では、堂島の丸善ジュンク堂大阪本店と同じくらいか、ここが一番大きいくらいではないでしょうか。テアトル梅田に行ってみたものの、見たい映画の上映回まで時間がある、なんてとき、この書店があるので時間を持て余すことはありません。逆に、うっかり本に没頭して上映時間を忘れていた、なんてことにならないよう私には注意が必要な書店です。

会員制度・TCGメンバーズカード

 テアトル梅田には、テアトルシネマグループの会員制度があります。年会費1,000円でTCGメンバーズカードを作ったら、入会時に、映画1本が1,100円で見られる割引鑑賞券がもらえます。また、会員の鑑賞料金が1,300円で、一般の1,800円に対していつでも割引料金で鑑賞できます。さらに、火曜・木曜は1,100円で鑑賞できる会員デー。同じテアトルシネマグループのシネ・リーブル梅田でもTCGメンバーズカードが使えるほか、少し前からシネマート心斎橋でも使えるようになったので、かなり使える範囲が広い会員制度です。

(4/15訂正)入会時にもらえる割引観賞券の記載が間違っていたので訂正しました。正しくは、「映画1本が1,100円で見られる割引観賞券」です。

サービスデー

 テアトル梅田の一般のサービスデーとして、毎週水曜の水曜サービスデーがあり、映画1本1,200円で鑑賞できます。他劇場の多くで水曜がレディースデーとなっているのに対し、テアトル梅田は水曜サービスデー。性別を問わず映画ファン思いの劇場です。また、毎年12月1日の映画の日は映画1本1,000円、12月1日を除く毎月1日の映画の日には、映画1本1,200円で鑑賞できます。さらに、日曜の夜20時以降の上映回は、日曜夜割として1,400円で鑑賞できます。

テアトル梅田との出会い

 私が初めてテアトル梅田を訪れたのは、ウン十年前の大学生の頃。大阪の南の方で生まれ育った私には、高校生までは難波が大都会で、南街会館(現TOHOシネマズなんばの場所に昔あった映画館)で映画を見るだけでもすごく特別なことでした。それが大学生になって初めて梅田も行動範囲に入り、行ってみてびっくりしたのがテアトル梅田。それまで、地元のどこの映画館でも見たことのなかった知らない映画ばかり上映されていて、とても豊かな世界が梅田ロフトの地下に広がっていました。こう書くと大げさですが、18歳で初めてテアトル梅田で映画を見たときの衝撃たるや、本当に世界が広がる思いでした。

テアトル梅田の試み

 そんなテアトル梅田が、なんだか最近面白いことをやっています。いや、テアトル梅田がというより、テアトル梅田の劇場宣伝担当者が、でしょうか。

 まず、天神橋筋六丁目にあるブックカフェバー「ワイルドバンチ」を会場に、テアトル梅田の劇場宣伝担当の瀧川佳典氏と、ワイルドバンチ店長であり関西の映画・映像ウェブマガジン「キネプレ」の編集長である森田和幸氏が、「夜の宣伝会議」なるイベントを月1回ペースでやっています。

【2020/2/19(水)】夜の宣伝会議:テアトル梅田30年の歴史を大分析!
http://www.cinepre.biz/archives/25667

 さらに、テアトル梅田のスタッフと映画ファンのお客さんが、映画について語り合う映画サロン“しねまぼっこ”を始めようとしています。こちらは、去る3月3日に第1回が開催予定だったものの、このご時世もあってか、残念ながら延期となっています。

【※開催延期のお知らせ】映画サロン始めます
https://www.ttcg.jp/theatre_umeda/topics/2020/02191715_10459.html

 ただ、ここにきてなにやら面白そうなことをやっているなあ、と感じていて、個人的にテアトル梅田の今後がとても楽しみです。

30周年

 そんなこんなのテアトル梅田は、今年で30周年。たしかこの4月に30周年を迎えるはずで、年明けからは過去の上映作品のチラシが壁一面に展示されていました。あのチラシを眺めて、「ああ、そういえばこれもこれも、ここで見たっけな」と感傷に浸っていたのがつい先日のこと。まさかこんな風に30周年を迎えることになるなんて、つい最近まで思いもしませんでした。どうか、この苦境が一刻も早く過ぎ去って、近いうちに30周年を祝える日が来ますように。

※会員制度や料金等の情報は、2020年4月現在のものです。

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