フランス語読解練習問題(4)―カンパン夫人「王妃マリー・アントワネットに関する回想録」
今回もカンパン夫人の回想録から出題しました。推定レベル仏検準1級から2級。ぜひトライしてください!
解説(答えは最後にあります)
(1) être le sosie de qn ~と瓜二つである。
(2) à l’instar de qn~にならって、~と同様に。2,3行目、 les choses essentielles qui avaient été négligées dans la sienne 彼女自身が受けた教育において、ないがしろにされていた、本質的な事柄。la sienne= l’éducation de la reine (l’éducation de ses enfantsに対して、彼女が子供の時に受けた教育という意味)
(3) gâter甘やかす。5行目、son auguste mère 彼女の厳格な母。
(4) commander le respect 尊敬の念を抱かせる。3、4行目inspirer aux archiduchesses plus de crainte et de respect que d’amour皇女に愛情よりも、畏れや尊敬を抱かせる
(5) indifférent(e) 無関心な、rejeton(n.m) 子供、息子、娘
その他の語句
d‘après ~に基づいて、にならって
imposant (e) 威厳のある、堂々たる
全訳
王妃はよく、深い尊敬をもって、彼女の母親のことを話していました。しかし、彼女自身の子供への教育はすべて、自分への教育においてないがしろにされていた、本質的なことに基づいて、計画していました。マリー・テレーズ(マリア・テレジア)は、その立派な人柄による威厳に満ちており、皇女に愛情よりも、畏れや尊敬を抱かせました。王妃が、厳格な母親に対して抱いている感情のなかに、このようなことが少なくとも私には見受けられました。彼女はまた、自分の子供たちとのあいだに、皇帝一家のなかに存在していたあのような距離を、決してつくることがないように、と望んでいました。
答え
(1) faux (2) faux (3) faux (4) vrai (5) faux
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