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本の大きさじゃなくて 本の内容で 絵本を並べたい

保育園の書棚を整理する時に、ちょっと、こだわりたくなったのだ。
図鑑の棚・『しぜん』の棚・『こどものとも』の棚・・・という風に、商品的なジャンルで分けるのではなく、内容で分ける本棚を作りたくなった。(※『しぜん』はフレーベル館、『こどものとも』は福音館が毎月発行している本のシリーズです。)

〈たべもの〉のエリア、〈着るもの〉のエリア、〈どうぶつ〉のエリア・・・という風に。

例えば〈たべもの〉のエリアには、色々な切り口で〈たべもの〉をテーマにした絵本がある。
『からすのパン屋さん』や『サラダでげんき』のような食べ物が主題になる物語。
『ぼくのパン わたしのパン』『エディのやさいばたけ』といったお話仕立てなんだけれど実際の作り方が書いてある絵本。
『食べられる植物図鑑』みたいな図鑑。
『おこめ』『いも』『うめぼし』のような食べ物を科学的視点から紹介する写真絵本。

〈着るもの〉の場合は、『わたしのワンピース』や『どうすればいいのかな?』と言うお話絵本。『もぐらとズボン』や『おじいちゃんならできる』のような絵本を読めば、自分で何かを作りたくなるかもしれない。『手縫いでできる かんたん夏の子ども服』というムック本もここ。これは、数年前の年長さんが、自分たちで洋服を作りたくなってチャレンジした時に購入した本。『ひも』という本もあった。これは『しぜん』のシリーズ。

好きな絵本からテーマに興味を持ったときに、テーマに関連した他の本がすぐに見つかって、気になるテーマについて異なるアプローチで知ることができたら、きっと楽しいだろう、と思った。もともと、保育園の本を選んだ時には、「この本を読んだら、こんな風に遊びたくなるかも」と、私自身がわくわくした絵本も沢山入っているのだ。

そんな視点から、物語も図鑑も知識絵本も、ひっくるめて、ジャンルごとに絵本を分けて、シールで色分けをしてから、棚にならべた。

でも残念ながら、この分類の本棚は、うまく定着させることができなかった。一番の課題は、子どもたちにとって、読んだ本をどこに片づけたらいいのか、分かりにくかったこと。一般的ではない分類だから、1つのテーマで1つの棚、というくらいの分かりやすさが必要だったんだと思う。
「この段は、季節の本と、着るものの本と、お絵描きの本」みたいな状態で、ブックエンドとシールの色だけに頼って片づけるのは、難しかったみたい。そりゃ、図鑑の隣に図鑑、と言う方が、分かりやすいものね。

毎週、保育園に行くたびに、本棚の整理をしていたなぁ。

そう。もう1つの難点は、子どもだけではなく、先生たちにも分かりにくかったこと。テーマを書いて書棚に貼り、本にもシールで色分けをしたけれど、直感的に分かりにくい。いそがしい先生方が、ぱっとみて、さっさと片づけることのできない棚は、結局のところ使いやすいかと言えば、そうではなかったんだと思う。

そんな訳で、「テーマごとの絵本の棚づくり」は、その時はうまくいかなかったんだけれど、でも、きっと楽しいだろうなぁと思う気持ちは、あきらめずに持っている。

蔦屋書店とか、ヴィレッジヴァンガードなどの発想に近いのかもしれない。そうか、そう考えたら、〈たべもの〉のコーナーには、ままごとのキッチンや食材があってもいいのか。
〈からだ〉のコーナーには人体模型があるとか。
絵本とモノも組み合わせたら、もっともっと楽しそうだ。

またチャレンジしよう。うん、そうしよう。

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