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すっごく働いた過去を 美化しちゃいけない、ってことは分かっているんだ

すっごく働いていた期間がある。
1日に何時間、週のうちにどのくらい働いていたか具体的に書くと
今なら問題になるくらい、よく働いた。
為したいことが、あった。明確にあった。
為したいことのためには、動くしかない。
だから、「働くな」とか「もっと早く帰れ」とか言われても、
こっそり動き続けたと思う。

働かされた、と思ったことはない。
自分がやりたいから、やっていた。
働きたいというよりも、目的を実現したかった。
使命感に近かったと思う。
しんどいことはたくさんあったはずだけれど、
今となっては、あまり覚えていない。

今は私も、あの頃よりは多少常識のある大人になったので
あの頃の自分と同じような働き方をしている若者がいたら
「身体は大事にした方がいいよ」「無理はしない方がいいよ」と
声をかけると思う。
その人が、もし、辛い想いをしていたり、
やめたいと思っているようなら
「今すぐやめていいと思うよ。自分を守るのは、自分だよ?」って
言うと思う。

でも一方で、傍から見れば無茶苦茶やっているようでも
本人にとっては、どうしてもやめたくない、という場合も
あることを知っている。
無理をしてでも、為したいものがある時もある。

難しいのは、本人は「為したい」と思っているつもりなんだけど
周りの空気に流されて、やりたくなっているだけで
結果として無理をしているようなパターンもあるってこと。
本人が「自分がやりたいからやっている」と思っていても
それは、思わされているのかもしれないってことは
気を付けたほうがいいんだと思う。

自分が経験したような、無茶な働き方を、
美化してはいけない、ってことは分かってる。
私も年を重ねて、あの頃よりは常識もあるし
体力も落ちたし、家族もいる。
もうあんな働き方はやらないし、できない。
ただ、あの時、何もかも手を抜かず、必死でやり遂げたことは
確実に自分のチカラになり
今も自分を助けてくれているのは確かだよなぁ、というところが
何とも悩ましい。

自分が経験したような働き方を
誰にも勧めようとは思わないのだけれど。
でもさ、誰に何を言われようと、無理するなよって言われても
「今が頑張り時だから、頑張りたいんだ!」って時って
きっとあるんだと思うんだよね。
それが、本当に、自分の心の底から出てきた想いなら、
頑張ればいい。無理すればいい。
それが自分の土台になる。
・・・ちょっと、そう思っている自分もいる。

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