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2022-01-02 でたらめにも歴史あり。山田五郎 オトナの教養講座から学ぶ音楽紹介

◆人がいるからアートが生まれる

でかけける前、支度をしながら
<【年末イッキ見】五郎さんの珠玉の回答まとめ!【山田五郎 公認切り抜き】>を観た。

更新を楽しみにしているYouTubeの一つが「山田五郎 オトナの教養講座」。
コラムニストなのか、他に何の肩書きでお呼びすればいいのか、とにかく山田五郎さんが持ち前の知識を縦横無尽に発揮し、美術を主なテーマに解説している。
山田五郎さんといえば私にとってはホットドックプレスの編集長としての印象が強く、あぁ編集長はこんなときこんな風に言うんだろうなぁ、おもしろい雑誌はこうやって作られるだろうなぁと編集会議に出ているようなつもりで観ることもある。

私がこのチャンネルを好きなのは、単なるモノとしての絵画解説ではなく、その絵画を描いた人、時代、背景が浮かび上がってくるからだ。

ただのゴッホ作品解説、ピカソ解説ではつまらない。
山田五郎さんの目を通して、その画家の人生が語られるから面白い。
絵は生業。食べるためにいやいや描く人。どろどろとした感情をすぐ絵に映してしまう人。ライバルにやきもちを灼く人。とりわけダメっぷり、わがままっぷりに惹かれる。

お蔭で、ふんわり感に苦手意識のあった印象派にも興味が持てるようになった。

私はこの構成にいたく感激して、一度ブルース&ソウル・レコーズの執筆者紹介でも「私は音楽もこういう風に紹介したいんだ!」と熱く語ったほどだ。

◆でたらめにも歴史あり

五郎さんには、あたりまえのことじゃないの。と言われそうだが、作品は作品だけで評価すべきであると思う一方で、生み出した人や時代にも思いを馳せたいと思う。
特にブラック・ミュージックやワールド・ミュージックをはじめとする土着的な音楽はそうだ。

現代アートを例にとっての
「でたらめにも歴史がある」
という話は、演奏や音楽評論にも通じる。
「技術と感覚だけで描くのではない」
「現代美術も文脈の上にある。そのうえでどうやって新しくやっていくのか」
「たくさん鑑賞して、これをやったからこれが出たんだなと分かること」

音楽ライターも感覚だけを頼りにするなら感想文。
歴史を俯瞰して文脈の上で解き明かしていくことが大切であることは伝えていきたい。

そうそう、山田五郎さんのチャンネルでもう一つ。
あっけらかんと知らないことを恥じない聞き手のワダさん、いかにもテレビマン風な考え方をするシマザキさんに対し、驚愕したり呆れたりすれども決してバカにした態度をとらないところも好きである。

これは私が最も肝に銘じなければいけなところかもしれない。

https://www.youtube.com/watch?v=t6yY3nK9yNA&t=432s

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