パパ達の育児交換日記(No28)
三重にゆかりのパパたちによる育児交換日記。第28号となる今回は夢旅人が担当いたします。
早いものでもう「立冬」です。これから日に日に寒くなっていくのでしょうね。寒がりな私にとってはつらい時期の到来です。
今回は、子育てに積極的にかかわる中の1つとして、「子どもの友だちに声をかける」ということについて、考えてみたいと思います。
近所の子どもが何か困っているようだったので、「大丈夫?」と声をかけたら、数時間後に不審者情報が回ってきて、どうやら自分のことのようだった(!)、という笑えない話を聞いたことがあります。ふだんから、子どもたちは「知らない人に声をかけられたら、急いで逃げるんだよ」とか、「い・か・の・お・す・し、だよ」とか教えられているでしょうから、子どもには非はありませんよね。その子にとっては「知らない人」だったから、「知らない人に声をかけられた」のは事実なのでしょう。
でも、やはり違和感を覚えざるを得ません。「不審者呼ばわりされると困るから知らんぷりをする」のと、「困っているみたいな様子だから声をかける」のとどっちが健全な社会かは言わずもがなでしょう。そういえば、子どもに声をかけただけで犯罪者扱いになる条例を作った県もありましたね。
私の場合、もし同じようなケースに出くわしたら、間違いなく声をかけます。だって、困ってるようなんですから。でも、自分の住む町内なら、特に小学生ぐらいなら、かなりの確率で「ああ、○○のおとうちゃんや」と認知してくれます。小学生が三男一人っきりになった現在では、その効力は薄まっていますが、長男、次男、三男が揃って小学生だった頃は無敵でした(笑)
それもこれも、学校行事、子ども会行事、町内の行事などなどに顔を出しているから。だから子どもたちに「○○のおとうちゃん」とインプットされているわけです。よく笑い話で、「自分が町内で倒れてて、子どもたちがそれを見つけたら、すぐに家に知らせてもらえるね」って話をパパ友とします。やっぱり、そんな地域社会のほうが健全だと思います。
最近は、人とのかかわり、地域社会とのかかわりを避ける人も多いようです。煩わしいのもあるし、深入りして「役」でも持たされたら大変ということもあるのでしょう。でも、前にも書きましたが、子どもは両親だけで育てられるものではありません。親以外の親族はもちろん、地域社会の力、学校の力などがあって育てられていくのです。だからこそ、「子育ては地域へのパスポート」であり、地域とのつながりがあってこそ子育ても上手くいくというものです。
さらに言えば、我が子が大きくなったときの社会は、今の近所に住む子たちと築いていくのです。我が子のことが大切なら、同じように地域の子どもたちも大切にしなければと思ってやみません。
そんなことから、私は子どもの友だちに積極的に声をかけるようにしています。時には励まし、時には注意することもあります。子どもたちの築く、未来の地域社会に思いを馳せながら。
これまでの「パパ達の育児交換日記(No1~No27)はこちらから↓
パパ達の育児交換日記
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