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愛用ノート、Tomoe River Note BookA6版ホワイトについて

研究や勉強、そして日々の暮らしのあれこれを書き留めるのにノートは欠かせません。しかし自分に合うノートを見つけるのに結構苦労しました。

B6版のノートは高校までは定番だったが大学に入ってからは使いませんでした。大学以降は、プリントなどもA4版が増え、B6版がなじまなくなったことが大きな理由です。

それで、A4版のノートやルーズリーフを愛用した時期もありました。プリントとも大きさが同じで、かつ自由奔放に様々なことがたくさん書けるのでは、と期待したのですが、私には大きすぎたようです。持ち運びの不便さもありやめてしまいました。しばらくその半分のA5版のノートを使っていました。A5版に近いサイズのモレスキンを使っていた時期もありました。しかしどうもしっくりきません。ハードカバーは書きやすい反面かさばるし重い。メモ版の小さいモレスキンも何冊か使いましたが、小さいのに厚ぼったいので少々書きにくさがありました。また紙の質は、正直納得いきませんでした。特に筆記用具として万年筆に凝っていた時期は、モレスキンはインクが綺麗に乗らないなあと不満でした。

RHODIAのA5版に近いサイズのノートを使ってみたこともありました。リングノートだったのですが、リングの部分が手に当たって書きにくいのでした。これはRHODIAに限らず、どのリングノートでも感じたことでした。いっそのこととコクヨにしてみたりもしました。紙質はいいのだけど、デザインなど、どうにも心が沸き立たないのでした。

さらに、罫線をどうするか問題もありました。無地のノートを用いた方がなんとなく自由な発想が生まれるのでは?と考えたりしたこともあったのすが私にはしっくりきませんでした。かといって罫線がぱっちり入っているのも窮屈。私には方眼がちょうどいいらしいということに落ち着きました。しかし方眼も、ノートによって線の濃さや大きさが違うので、そこも気になるところです。

うるさいなあ、と思われるかもしれませんが、お気に入りのノートがあればこそいつも携帯したいと考え、メモもはかどるもの。にもかかわらず、これか!とおもって使ってみては、あ...ちょっとこれは…という繰り返しで完全なノートジプシー状態がそれこそずっと続いていたのです。

そのジプシー状態に終止符を打ったのは、Tomoe River 52g/㎡ ホワイトA6版というノートにであったこと。これは巴川製紙所という会社が作成した超軽量印刷用紙を用いてSAKAEという会社が販売しているノート。このTomoe Riverという紙が抜群にいいのです。特にこの52g/㎡ ホワイトの薄さ、軽さは抜群であり、しかもインクがにじまず裏うつりもしません。Tomoe River 68g/㎡クリームというのもあり、こちらも悪くないが少々紙が厚く、その分重い。比べるなら私の場合は断然ホワイトです。しかもこのノート、パタンとほぼ水平に開くのでとても書きやすいのです。

そもそもこのTomoe Riverを知ったきっかけは、ほぼ日手帳オリジナル(A6版)を使い始めたことにありました。それですっかり紙質に惚れて、このノートにたどり着いたのです。最初はA5版を使っていたのですが、ほぼ日手帳と同じA6版にしてみたところ、大きさといい、軽さといい、こちらの方が私にぴったりでした。TPOに合わせて小さい鞄を持ちたいときもありますが、この大きさならば問題なく鞄に収まるのです。会議録、研究会でのメモ、研究計画、ちょっと思いついたアイディアなどなど、このノートに時系列で書き留めています。

しかし!これで私のノートジプシーは終わりね、と想っていた私にさらなる試練が降りかかりました。巴川製紙所が、Tomoe Riverの生産を停止してしまったのです。ただ、Tomoe Riverはなくなったわけでは無く、巴川製紙所はその技術を三善製紙という別の会社に譲渡した。そして今は新たに三善製紙版のTomoe Riverの製品が販売されています。ほぼ日手帳も今年分からこちらの新生Tomoe Riverになりましたが、私としては紙質には全く問題なく、愛用しています。

しかし私にとっての深刻な問題は、三善製紙版の52g/㎡ ホワイトA6版のノートが未だ販売されてないということなのです…A5版は今年発売されたのですが。思いあまってノートの販売元のSAKAEに問い合わせましたが、三善製紙版の52g/㎡ ホワイトA6版のノートの販売は未定だそう。

もちろん、ストックは手元に何冊かあります。しかしそれもなくなる日も近い。SAKAEによるとクリームはあるそうですが、私としてはやはりホワイトがいいわけです。このストックがなくなる前に、どうかSAKAEが三善製紙版の52g/㎡ ホワイトA6版のノートを販売してくれますように。SAKAEさま、どうかお願いします。

なお皆様、A5版やA4版のノートは販売されています。私のようにA6にこだわる人ばかりではないでしょう。是非、このTomoe Riverの紙質の素晴らしさを多くの方に実感していただきたいです。


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